上期BEV新車登録16%減少、ホンダは8倍強増で伸 び率1位に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が15日に発表した電気自動車(BEV、乗用車)の上半期の新
車登録台数は18万4,125台となり、前年同期を16.4%下回った。購入補助金が昨年12
月に打ち切られたことが響いた格好で、乗用車全体に占める割合は15.8%から12.5%
へと大幅に低下した。
BEVの新車登録台数が最も多かったブランドはVWで、2万9,213台(15.1%減)だっ
た。2位は米テスで2万1,249台(41.6%減)、3位はBMWで1万8,312台(42.6%増)、4
位はメルセデスで1万5,494台(8.4%減)、5位はアウディで1万1,570台(19.7%
減)、6位は中国のMGロエベで1万1,023台(81.0%増)だった。シュコダ(23.9%増
の9,629台)、スマート(3.4%増8,549台)、現代(30.8%減の8,371台)も上位に食
い込んでいる。
日本車ではトヨタが最も多く、982台に上った。これにホンダが727台、日産が694
台、マツダが155台、スバルが72台、レクサスが53台、スズキが1台で続いた。三菱は
BEVの新車登録がなかった。
新車に占めるBEVの比率ではテスラ、スマート、NIO=上海蔚来(239台)、フィス
カー(129台)、ルシード(65台)、マクサス(44台)、ビンファスト(32台)、
シャオペン=小鵬(31台)、AIWAYS=愛馳(23台)の9ブランドが100%を記録した。
このほかポールスター(1,584台)が99.9%、BYD(1,165台)が96.9%、MGロエベが
81.0%、GWM=長城(896台)が65.2%、ロータス(96台)が62.7%と高水準に達し
た。そのほかのブランドはすべて30%未満にとどまった。
スマート以外のドイツ車はBMWが16.0%、ミニが13.8%、メルセデスが12.2%、アウ
ディが11.1%、VWが10.1%、ポルシェが8.0%、オペルが5.6%、フォードが3.0%
だった。
日本車はホンダ(16.9%)を除いて全体の平均(12.5%)をすべて下回った。日産は
4.2%、スバルは3.2%、レクサスは2.4%、トヨタは2.2%、マツダは0.6%、スズキ
は0.0%となっている。
伸び率が最も大きかったブランドはホンダで735.6%を記録した。2位はBYDで
420.1%、3位はロールスロイス(54台)で285.7%、4位はマクサスで238.5%だっ
た。
BEVにプラグインハイブリッド車(PHV)と燃料電池車(FCV)を加えた電動車全体の
新車登録台数は27万3,736台で、前年同期を8.6%下回った。乗用車全体に占める割合
は21.4%から18.6%へと低下した。
電動車に非給電タイプのハイブリッド車(HV)や天然ガス車などを加えた環境対応車
の新車登録台数は2.2%増の64万5,649台。乗用車全体に占める割合は43.9%で、前年
同期を1.3ポイント下回った。

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