生産者物価が12カ月連続低下、6月は-1.6%に

ドイツ連邦統計局が19日に発表した6月の生産者物価指数(2021年=100)は前年同
月比1.6%減の127.7へと低下した。同物価の下落は12カ月連続。川上のエネルギー
と中間財がこれまでに引き続き低下し、全体を強く押し下げた。
エネルギー価格は前年同月を5.9%下回った。天然ガスが14.8%、電力が11.0%下
がったことが大きい。石油製品は2.8%上昇。上げ幅は灯油で12.9%、自動車燃料
で1.5%に上った。エネルギーの指数自体は基準の21年(100)を約53%上回る152.
8と、極めて高い水準にとどまっている。生産者物価はエネルギーを除いたベース
では0.3%上昇した。
中間財は0.9%低下した。全体を強く押し下げたのは紙と金属で、下げ幅はそれぞ
れ4.4%、4.1%に上った。銑鉄・鉄鋼・鉄合金は11.0%下がっている。化学原料
(−3.4%)、ガラス・ガラス製品(−6.7%)、飼料(−6.6%)、セメント(−
1.5%)も低下した。モルタル(+5.0%)、建設用石膏製品(+3.7%)、石灰
(+2.7%)、天然石・砂利・砂・粘土・陶土(+5.2%)は上昇した。
投資財は2.3%上昇した。構成比重の大きい機械の上げ幅は2.5%、自動車・自動車
部品は同1.5%となっている。
耐久消費財は0.7%だった。
非耐久消費財は0.4%。食料品は0.1%増となり、5カ月ぶりに上昇へと転じた。甘
味菓子(+24.7%)、バター(+24.5%)が大きく上昇。牛乳は7.9%低下した。
生産者物価指数は前月比では0.2%増となり、2カ月ぶりに上昇した。部門別では非
耐久消費財が0.3%、投資財が0.2%、中間財と耐久消費財が各0.1%上昇。エネル
ギーは0.1%下がった。

上部へスクロール