インフィニオンが中国社へのGaN特許訴訟を拡大

半導体大手の独インフィニオンは26日、中国の半導体材料メーカー英諾賽科(イノサ
イエンス・テクノロジー)に対する知財権訴訟を拡大したと発表した。特許侵害の件
数を1件から4件に増やすとともに、新たに準司法機関である米国際貿易委員会
(USITC)に訴えを起こした。
インフィニオンは3月、自社開発したGaN(窒化ガリウム)パワー半導体のコア技術を
巡る差し止め訴訟をカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所で起こした。同技術を
用いた製品の生産、使用、販売、米国への輸出を通してイノサイエンスがインフィニ
オンの特許を侵害していると主張している。
ドイツでも6月4日、販売代理店をミュンヘン地方裁判所に提訴。同12日には国際パ
ワーエレクトロニクス見本市「PCIMヨーロッパ」への特許侵害製品の出展を差し止め
る同地裁の仮処分決定を勝ち取った。
インフィニオンはGaNの分野で合わせて約350件の特許ファミリーを持つ。

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