ドイツ連邦統計局が30日に発表した7月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比
2.3%増となり、上げ幅は前月を0.1ポイント上回った。上昇は2カ月ぶり。賃金の大
幅アップを背景にここ数カ月、インフレ率の低下にブレーキがかかっている。
7月は物品の上げ幅が前月の0.8%から0.9%に拡大した。食料品が0.2ポイント増の1.
3%に上昇。エネルギーは下げ幅が2.1%から1.7%に縮小した。エネルギーと食料品
を除いたコアのインフレ率は横ばいの2.9%だった。
サービスは過去2カ月と同じ3.9%と高止まりした。賃上げが料金上昇に直結しやすい
という業界特有の事情がある。
前月比のインフレ率は0.3%で、前月を0.2ポイント上回った。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が2.6%、前月比が0.5%。前月はそれ
ぞれ2.5%、0.2%だった。