自動車部品大手の独コンチネンタルは30日、廃タイヤを熱分解する技術を持つ独
ピュルム・イノベーションズ(Pyrum Innovations)から再生カーボンブラック
(rCB)を10年間、調達することで合意したと発表した。タイヤの原材料を2050年
までに100%持続可能なものにするという目標の実現に向け、rCBを乗用車用タイヤ
の量産に投入する。
カーボンブラック(CB)はタイヤの安定性、強靭性、耐久性を高める炭素の黒い微
粒子。コンチネンタルの乗用車タイヤでは原料の15〜20%を占める。同社は廃タイ
ヤ由来のrCBを量産に投入することで、持続可能な原材料の比率を30年までに40%
超へと引き上げる考えだ。
ピュルムは08年の設立で、コンチネンタルとは22年に協業を開始。廃タイヤの供給
を受けるとともに、再生技術の効率化や事業化に向けて協働している。