ドイツ国内の醸造所ないし倉庫から出荷されたビールの量が2024年上半期は約42億
リットルとなり、前年同期を0.6%下回ったことが、連邦統計局の発表で分かった。
サッカー欧州選手権で特需が期待されていたが、空振りに終わった。ビール出荷量は
長期の減少傾向が続いている。
主力の国内市場向け(課税対象)が0.9%減の34億リットルと足を強く引っ張った。
非課税分(輸出と醸造所内での消費)は0.6%増の7億6,550万リットル。輸出は欧州
連合(EU)向けが5.4%増の4億2,810万リットル、EU域外向けが4.8%減の3億3,323万
リットルだった。
ビールにサイダーやジュースを混ぜた混合飲料の出荷量は2億50万リットルで、前年
同期を5.4%下回った。ビール出荷全体に占める割合は4.8%にとどまる。
サッカー欧州選手権が開催された6月のビール出荷量は7億7,700万リットルで、前年
同月を11.2%も下回った。悪天候が響き、6月としては現行統計が始まった1993年以
降で最低となった。