自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは1日、2024年12月期の売上高を従
来予測の「450億ユーロ超」から「425億〜435億ユーロ」へと下方修正した。景気低
迷に伴う需要の弱含みを踏まえたもの。特に電気自動車(BEV)の分野で急ブレーキ
がかかっている。ホルガー・クライン社長は自動車メーカーの多くがBEVプログラム
を大幅に削減していると指摘した。年初からこれまでの削減規模は35%に上り、今後
数年で最大50%に達するとしている。
売上高営業利益率(EBIT、調整済み)については4.9〜5.4%に据え置いた。今春に開
始したコスト削減プログラムが効果を発揮するとしている。
24年6月中間期の売上高は219億9,300万ユーロで、前年同期を5.6%下回った。主力市
場ではアジア太平洋が6%増となったものの、欧州は2%減、北米は4%減と振るわな
かった。営業利益は17.1%減の7億8,000万ユーロに後退。売上高営業利益率は前年同
期の4.0%から3.5%に低下した。