特殊化学大手の独エボニックが1日に発表した2024年4-6月期決算の営業利益
(EBITDA、調整済み)は5億7,800万ユーロとなり、前年同期を28%上回った。コス
ト削減プログラムが奏功。人員削減に伴い引当金2億3,800万ユーロを計上したこと
から、純損益は500万ユーロの赤字となったものの、赤字幅は前年同期の2億7,000
万ユーロから大幅に縮小した。クリスティアン・クルマン社長は「我々はコストを
削減し、課題に取り組んでいる。その成果が出ている」と述べた。
売上高は1%増の39億3,000万ユーロだった。販売量は5%増えたものの、原料コス
トの低下を受け販売価格を平均2%引き下げたことから、小幅な増収にとどまっ
た。売上高営業利益率は3.1ポイント増の14.7%に上昇した。
営業利益は主要5部門すべてで2ケタ増を確保した。栄養・ケアは97%増、スマート
材料は40%増と拡大幅が特に大きかった。