ドイツ連邦統計局が19日に発表した6月の製造業受注残高指数(2021年=100)は物価
調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで102.6(暫定値)となり、前
月を0.2%下回った。同指数の低下は6カ月連続。国内は0.6%増加したものの、国外
は0.7%落ち込んだ。国外の指数は98.6となり、基準値の100を4カ月連続で割り込ん
だ。
部門別では投資財が0.1%、中間財が0.6%、消費財が1.2%減少した。
業界別では構成比重の大きい自動車が0.7%減となり、17カ月連続で低下した。コロ
ナ禍に伴うサプライチェーンのひっ迫が解消したうえ、新規受注の低迷が長期化して
いることが背景にある。機械も0.9%減と振るわなかった。「その他の輸送機器(航
空機、船舶、鉄道車両など)」は1.7%増えた。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月と同じ7.2カ
月だった。受注残高の減少にもかかわらず残月が横ばいを保ったのは売り上げが低迷
しているため。受注残月の部門別の内訳は投資財が9.7カ月(前月9.7カ月)、中間財
が4.1カ月(4.1カ月)、消費財が3.5カ月(3.5カ月)となっている。
6月の受注残高は前年同月比(物価・営業日数調整値)では6.2%減少した。