連邦統計局のデータをもとに独電気電子工業会(ZVEI)が21日に発表した同国電機
業界の2024年上半期の輸出高は1,233億ユーロとなり、前年同期を3.7%下回った。
新規受注の減少の長期化が反映されている。輸入高が9.1%減の1,242億ユーロと大
きく落ち込んだことから、電機分野の貿易赤字は前年同期の89億ユーロから9億
ユーロに縮小した。ZVEIは、下半期も輸入が輸出より大きく落ち込めば、3年ぶり
に貿易黒字を計上する可能性があると指摘した。
輸出を仕向け先国別でみると、上位10カ国のなかで増加したのはトップの中国(5.
7%増の132億ユーロ)だけだった。2位の米国は0.7%減の124億ユーロ、3位フラン
スは5.0%減の73億ユーロ、4位オランダは8.4%減の71億ユーロ、5位イタリアは
12.5%減の53億ユーロ、6位ポーランドは7.7%減の53億ユーロ、7位チェコは4.2%
減の48億ユーロ、8位オーストリアは13.0%減の48億ユーロ、9位英国は5.4%減の
46億ユーロ、10位スペインは2.0%減の41億ユーロとなっている。
6月の輸出高は196億ユーロで、前年同月を7.8%下回った。輸入高は14.4%減の192
億ユーロで、貿易収支は4億ユーロの黒字となった。