独鉄鋼業界団体シュタールが22日に発表した7月の粗鋼生産高は前年同月比6.3%増の
314万4,000トンとなり、2カ月連続で拡大した。今年は5月を除いてすべて前年同月を
上回っている。ただ、生産高の水準自体は極めて低い。チーフエコノミストは、顧客
産業の需要は鈍く、リセッション入りの懸念が高まっているとしたうえで、「景気回
復の期待はすでに完全に2025年へと先送りされた」と述べた。
高炉鋼が4.0増の235万5,000トン、電炉鋼が13.8%増の78万9,000トンに拡大した。銑
鉄は2.4%増の213万1,000トン、熱間圧延鋼材は2.5%増の260万1,000トンだった。
1〜7月の粗鋼生産高は2,250万4,000トンで、前年同期を4.7%上回った。高炉鋼は
2.9%増の1,583万トン、電炉鋼は9.3%増の667万4,000トン。銑鉄は2.7%増の1,457
万3,000トン、熱間圧延鋼材は2.9%増の1,931万9,000トンとなっている。