SAPによるDAPのウォークミー買収、カルテル庁が承認

ドイツ連邦カルテル庁は23日、ビジネスソフト大手の独SAPがデジタル・アダプ
ション・プラットフォーム(DAP)を手がけるイスラエル企業ウォークミーを買収
する計画を承認したと発表した。DAPソリューション市場の適正な競争が阻害され
る懸念はないと判断した。
DAPは他のソフトやアプリの上に階層化されたソフト。ユーザーの操作を手引き
し、文脈に沿った情報を提供することで習熟を促進することから、研修を行わなく
ても社員がソフトを使いこなせるようになる。IT投資の効果を最大限に引き出せる
ことから、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)促進に役立つ。
SAPは6月、ウォークミーを15億ドル(約13億8,000万ユーロ)で買収する計画を明
らかにした。連邦カルテルはこれを受け、調査を開始したものの、ウォークミーが
SAPに買収されてもDAP市場では引き続き活発な競争が続くと判断。無条件で買収を
認めた。

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