ヘンケルがリストラ第2段階へ

独化学大手ヘンケルのカルステン・クノーベル社長は『南ドイツ新聞』のインタ
ビューで、「今フェーズ2が始まった」と述べ、競争力強化に向けた取り組みの第2段
階に着手することを明らかにした。一部拠点の廃止と人員削減を伴うとしている。
同社は2022年1月、業績不振の消費財事業の再編方針を打ち出した。洗剤事業とボ
ディケア用品事業を新設の「コンシューマー・ブランズ」事業へと統合するととも
に、収益力の高いブランドに経営資源を絞り込んでコストを削減するというものだ。
その成果はすでに出ており、今年は業績予測をすでに2度、上方修正した。
収益力強化策は当初から2段階に分けて行う方針だった。クノーベル氏は今回、生
産、調達、物流、倉庫を最適化する考えを表明。これに伴い一部の生産拠点と倉庫を
廃止し、人員削減を行うことを明らかにした。具体的な拠点は明らかにしていないも
のの、ドイツ国内の工場は対象にならないとしている。

上部へスクロール