三菱電機は28日、独シーメンス・エナジーと直流開閉所、直流遮断器の要件定義に
関わる契約を締結したと発表した。大規模な再生可能エネルギー資源の効率的な運
用に向けて、複数の直流送電線が連結する多端子高電圧直流システム(多端子HVDC
システム)の実現を目指す。
HVDCシステムは送電損失が少なく、長距離送電や、洋上風力などの大規模な再エネ
資源の運用で重要性が高まっている。直流開閉所と直流遮断器技術の活用により実
現可能となる多端子HVDCシステムは、より強固で効率的な電力供給が可能なシステ
ムとして期待されている。
今回の契約締結は、1月に締結した直流開閉所の共同開発契約に基づき、両社で推
進中の多端子HVDCシステムの普及促進に向けた取り組みの第一弾。直流遮断器技術
の普及を加速させる狙いがある。
高圧直流送電と直流開閉ソリューションの販売、サービス、関係製品の製造につい
ては両社がそれぞれ独立して継続する。