シーメンス・エナジーが風力タービン「4.X」の販売再開

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは5日、風力発電設備子会社ガメサ
の「4.X」プラットホームを用いたタービン販売を再開することを明らかにした。
ガメサの品質問題で悪化した業績の正常化の一歩と目されている。
シーメンス・エナジーはガメサ製品の深刻な不具合を受けて業績が大幅に悪化。
2023年9月期には税引き後赤字45億8,800万ユーロを計上した。経営を維持するた
め、国や民間銀行から総額150億ユーロの支援を受けている。
ガメサでは陸上風力発電用タービンの部品で故障が頻発した。これを受けこれまで
4.Xと「5.X」プラットホームの販売を停止してきた。4.Xの販売再開は同プラット
ホームで技術的な問題が解決されたことを意味する。5.Xについては25年9月期の販
売再開を目指している。
シーメンス・エナジーの広報担当者はロイター通信に、投入する市場を絞り込むた
め4.Xの売り上げは当面、大きくはならないとの見方を示した。どの国で販売する
かは明らかにしていない。同通信が内部情報として報じたところによると、主に南
欧市場に投入するもようだ。

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