超急速蓄電池をRWEが蘭に設置、送電網の安定化に向け

エネルギー大手の独RWEは9日、オランダ南部ムールデイクの発電所内で超急速蓄電池
の設置作業を開始したと発表した。蘭洋上風力発電プロジェクト「オラニエウインド
(OranjeWind)」の一環で、送電網を安定させる狙いがある。
オラニエウインドはRWEと仏トタルエナジーズが共同で手がけるプロジェクト。風力
発電は発電量が天候に大きく左右されることから、送電網に安定的に統合するために
は調整が必要となる。同プロジェクトでは調整のため、蓄電と水電解によるグリーン
水素生産、電動車充電ステーション、電気ボイラーが活用される。
ムールデイク発電所に設置する超急速蓄電池では船舶用コンテナ3本にLFP電池(リン
酸鉄リチウムイオン電池)を組み込む。設備容量は7.5メガワット(MW)、蓄電容量
は11メガワット時(MWh)。蓄電と放電をわずか数ミリ秒で行えることから、送電網
の安定化に寄与する。今年末から2年間、パイロット操業を行う。

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