メルセデスが業績予測引き下げ

高級車大手の独メルセデスベンツは19日付の適時開示で、2024年12月期の業績予測
を引き下げた。不動産バブル崩壊と消費低迷を背景とする中国経済のさらなる失速
と、評価損、価格競争の激化を受けたものと説明している。競合BMWも業績予測を
10日に下方修正。フォルクスワーゲン(VW)は欧州市場の縮小や中国事業の悪化を
受け国内工場の閉鎖を検討しており、独自動車業界の厳しい状況が鮮明になってい
る。
メルセデスはグループ全体の営業利益(EBIT)を従来予測の前期を「やや下回る」
から「大幅に下回る」に下方修正した。足かせとなるのは乗用車部門で、同部門の
売上高営業利益率(調整済みベース)を「10〜11%」から「7.5〜8.5%」に引き下
げた。バン部門についてはこれまでの予測を据え置いている。

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