輸出見通し4カ月連続悪化

Ifo経済研究所が25日に発表した9月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月を1.1ポイント下回るマイナス6.3ポイントに下落した。同指数の悪化は4カ月連続。調査担当者は「製造業は国外受注の不足を嘆いている。輸出産業は弱含み局面にある」と述べた。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、輸出減回答が輸出増回答を上回っていることを意味する。
全18業界のうちプラスの領域に入ったのは4業界にとどまった。数値が最も高かったのは飲料で13.1ポイントを記録。これにガラス製品・セラミック製造/石土加工が7.2ポイント、データ処理装置が5.3ポイント、食品・飼料が5.1ポイントで続いた。化学は横ばい。
数値が最も低かったのは金属製品で、マイナス26.4ポイントだった。自動車(-24.8ポイント)、金属製造・加工(-24.4ポイント)、ゴム・樹脂製品(−15.8ポイント)、繊維(-12.3イント)、電気装置(-9.6ポイント)、衣料品(-9.5ポイント)、製紙(-6.5ポイント)、機械(-6.0ポイント)もマイナスに沈んだ。

上部へスクロール