eフューエル車の自動車税免除へ、独が法案を準備

独財務省は8日、二酸化炭素(CO2)の排出増につながらない合成燃料「eフューエ
ル」でのみ走行可能な自動車の税優遇に向けた法律(略称:eフューエル・オンリー
法)の原案をインターネット上で公開した。炭素中立の自動車をすべて平等に取り扱
う狙いがあり、eフューエル車の自動車税を電気自動車(BEV)と同様、全額免除す
る。また、会社所有のeフューエル車をプライベートで利用する就労者に対し、所得
税上の優遇措置を適用する。
eフューエルは再生可能エネルギー電力で製造したグリーン水素に炭素を加えて製造
する燃料。炭素は大気中のものを用いることができるため、炭素中立の燃料として期
待されている。
ただ、eフューエル車は現時点で実用化されていない。財務省は2030年以降の普及開
始を見込んでおり、同法原案が法制化されても当面は税優遇措置を受けられない見通
しだ。

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