公的健保の料率が大幅上昇の見通し

ドイツ連邦社会保険庁(BAS)は16日、公的健康保険の追加保険料率が来年は平均
0.8ポイント上昇し2.5%に達する見通しを明らかにした。医療費が急速に増えてい
ることから大幅な引き上げが避けられなくなる。
公的健保の保険料はすべての健保組合に共通する一般保険料と、各健保組合が必要
に応じて徴収する追加保険料で構成される。両保険料はともに給与支給額をベース
に算出され、労使がそれぞれ50%を負担する。料率は現在、一般保険料が14.6%
で、追加保険料は平均1.7%。追加保険料の料率は各健保が独自の判断で決定する
ことから差が大きい。最高は現時点で3.28%、最低は同0%(不徴収)となってい
る。
公的健保の今年上半期の医療費支出は1,613億ユーロとなり、前年同期を7.3%上
回った。診療報酬と薬剤費が特に大きく増えている。
介護保険も料率が上昇する可能性が高い。dpa通信によると、政府は0.25〜0.3ポイ
ント引き上げる必要があるとみている。

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