車部品のZF、ザールブリュッケン工場の従業員を年内に2割 削減

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンが同国西南部のザールブリュッケン
にある工場で従業員の約20%に当たる1,800人を年末までに削減する意向だ。今夏に
打ち出した組織再編方針に基づく措置。需要の低迷が続いており、受注状況が改善し
なければ2028年末までに最大4,500人を整理する。広報担当者の確認を得た情報とし
て各種メディアが報じた。
ZFは7月、低調な電気自動車(BEV)需要など厳しい市場環境を受け組織再編方針を表
明した。ドイツ本国では拠点の統廃合を進め、従業員5万4,000人のうち1万1,000人〜
1万4,000人を28年までに削減する。具体的な措置は従業員代表との協議を通して決定
する。
従業員数およそ1万人のザールブリュッケン工場では純粋な内燃機関車・ハイブリッ
ド車向けのトランスミッションとBEV用の駆動装置を製造している。需要が販売計画
を下回る状況が長期化していることから、経営陣は有期社員1,200人との雇用契約を
更新しないほか、高齢者パートタイムを通して人員を削減する考えだ。

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