西バルカン諸国の地域協力を強化するとともに欧州連合(EU)加盟をサポートする
ドイツ主導の「ベルリン・プロセス首脳会議」が発足から10年を迎えたことを受
け、独連邦統計局は18日、これら諸国との貿易統計を発表した。今年1〜8月の輸出
高は前年同期比8.2%増の58億ユーロに拡大。10年前の14年同期比では伸び率が
148.5%に達した。
最大の輸出先国はセルビアで、32億ユーロ(前年同期比7.3%増)と全体の55%を
占めた。2位は北マケドニアで10億ユーロ(9.7%増)だった。
バルカン諸国からの輸入高は64億ユーロに上った。前年同期比は2.8%減となった
ものの、14年同期に比べると184.1%増加した。
輸入先の1位と2位は輸出先と同じで、セルビアは30億ユーロ(3.4%増)、北マケ
ドニアは24億ユーロ(7.5%減)だった。
最大の輸出品目は機械で、7億9,290万ユーロ(14.6%増)に上った。これに自動
車・自動車部品が7億5,190万ユーロで続いた。
最大の輸入品目は化学品で15億ユーロ(13.9%減)。2位は自動車・自動車部品で
11億ユーロ(24.0%増)となっている。
西バルカン諸国はセルビア、北マケドニアにアルバニア、コソボ、ボスニア・ヘル
ツェゴビナ、モンテネグロを加えた6カ国。すべてのEU加盟を目指している。