BMWが電池部品の輸送にBEVトラック投入

高級乗用車大手の独BMWは18日、電池部品の輸送に電気自動車(BEV)トラックを投
入したと発表した。生産・販売ネットワーク内の輸送で発生する二酸化炭素
(CO2)の量を削減する「グリーン・トランスポート・ロジスティックス」プロ
ジェクトの一環。同社はライフサイクル全体で自社製品が排出するCO2の量を2030
年までに19年比で40%低減する目標を掲げており、物流車両のゼロエミッション化
は重要な役割を果たす。
独東部ライプチヒにある物流センターから高電圧電池生産ホールへのセルとモ
ジュールの輸送にBEVトラック2台と投入した。8キロ離れた両拠点間を1日に最大12
回、走行するため、走行距離は100キロ弱となる。BEVトラック2台の投入効果で削
減されるCO2の排出量は年およそ9トンに上る。
同トラックはスイス企業デザインヴェルクが製造したもので、340キロワット時
(kWh)のリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を搭載している。出力は610馬力
(PS)で、電池容量の80%の充電時間は約1時間半。最大3,000回、充電できる。
ライプチヒの高電圧電池生産ホールは生産能力が年30万個に上る。

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