V2G双方向充電、来年にも導入可能

電動車と送配電網の間で電力を必要に応じて融通し需給調整を行うV2G双方向充電の
実現に向けた会議が23日、ベルリンの独経済・気候省で開催され、欧州政財界の関係
者およそ90人が意見を交換した。自動車・デジタル・エネルギー業界の約60社が参加
する「双方向充電の欧州有志連合」はロベルト・ハーベック経済・気候相に報告書を
提出。双方向充電に対応した自動車とサービスに必要な技術基盤とデータフォーマッ
トを開発したとして、2025年にも商業化したい意向を伝えた。ハーベック氏は「これ
は気候に優しく安全なエネルギー・モビリティシステムの実現に向けた決定的なマイ
ルストーンだ」と明言した。
独経済・気候省主催のV2G双方向充電会議は1年前に第1回会議が開かれた。2回目とな
る今回の会合では、V2G双方向充電の導入には権利と義務の明確化など欧州連合
(EU)レベルでの法的枠組み条件の策定や、投資を促進するためのインセンティブが
必要ということで意見が一致した。参加者からは、送配電網へのアクセス・売電料金
ルールを簡素なものとすることや、規制を少なくすることを求める声もあった。

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