メルセデスの利益半減

高級車大手の独メルセデスベンツが25日に発表した2024年7-9月期(第3四半期)決
算の営業利益(EBIT)は25億1,700万ユーロとなり、前年同期を48.0%下回った。
最大市場である中国の不振が特に響いた格好で、株主帰属の純利益は52.3%減の17
億3,300万ユーロとなった。売上高は6.7%減の345億2,800万ユーロだった。
主力の乗用車部門が足を強く引っ張った。景気が低迷する中国で「Sクラス」など
利幅の大きいハイエンドモデルの購入を、不動産価格の目減りなどを背景に富裕層
が控えていることが直撃。調整済みベースのEBITは64.0%減の12億700万ユーロに
後退した。売上高は5.6%減の256億200万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期
の12.4%から4.7%へと急低下した。
バン部門は売上高が5.7%減の46億5,700万ユーロ、調整済みベースのEBITが13.6%
減の6億1,800万ユーロ。売上高営業利益率は1.5ポイント低下したものの、13.5%
と高い水準を保った。

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