横河電機が欧州CCSプロジェクトで受注

横河電機は30日、子会社ヨコガワヨーロッパが北西欧州最大の二酸化炭素回収・貯
留(CCS)プロジェクトである「アラミス輸送システム」の制御、通信、全体的な
システムインテグレーションに関する基本設計(FEED)を受注したと発表した。
アラミスは複数の大手エネルギー企業が進めるプロジェクト。立ち上げ段階で年お
よそ500万トンの二酸化炭素(CO2)を輸送・貯蔵する。2030年以降は段階的に拡張
していき、最終的な容量を年2,200万トンとする目標だ。CO2は北海の枯渇した海底
ガス田に貯留する。
プロジェクトはロッテルダム港にインフラが構築されることから、さまざまな産業
クラスターにCO2輸送・貯蔵サービスを提供できる。ポルトスやCO2ネクストなど同
港の他のCCSプロジェクトと連携する。
ヨコガワヨーロッパは、グループ会社KBCおよび仏エンジニアリング会社Ekiumと共
同で、アラミスの中央管理室、CO2パイプライン、CO2配分用海上プラットフォーム
を対象とする統合制御安全システム、通信、およびシステムインテグレーションの
FEED調査を実施する。FEEDの設計は年内に完成する予定。

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