化学業界の景況感が大幅改善、政府の電力コスト軽減策受け

Ifo経済研究所が5日に発表した独化学業界の10月の景況感指数(DI)は前月を9.9ポ
イント上回るマイナス3.1ポイントと大幅に上昇した。製造業の電力コスト負担軽減
策を政府が打ち出したことが大きい。今後6カ月の見通しを示す期待指数は前月のマ
イナス15.9ポイントからプラス4.7ポイントへと20ポイント以上、改善した。
一方、現状は依然として厳しく、現状判断指数は0.5ポイント減のマイナス10.6に低
下。受注残高指数はマイナス32.3ポイントからマイナス45.6ポイントへと大きく落ち
込んだ。生産計画指数も1.1ポイント低下しマイナス5.5ポイントとなった。
10月(第4四半期初頭)の工場稼働率は73.6%で、7月(第3四半期初頭)を1.1ポイン
ト下回った。稼働率の低下は2四半期連続。

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