アウディが中国専用のBEV新ブランド立ち上げ

フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社アウディは7日、中国市場に特化し
た電気自動車(BEV)の新ブランド、「AUDI」のコンセプトカーを上海で初公開し
た。同国の先進的なスマート技術を全面的に取り入れることで、低迷する現地販売
を巻き返すことが新ブランド立ち上げの狙い。来年半ばに量産モデル3種類を公開
する計画だ。
VWグループの提携先である上海汽車(SAIC)と共同で開発を進めている。アウディ
は高級車、デザイン、開発、エンジニアリングに関するノウハウ、SAICはスピー
ディーな技術革新、テクノロジーのエコシステム、現地市場に関する知見をそれぞ
れ提供。「アドバンスド・デジタイズド・プラットフォーム」という専用プラット
フォームをベースにインテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)を開発、
生産、販売する。
開発から市場投入までの時間は30%短縮する。これにより、目まぐるしく変化する
同国のトレンドに合致した製品を速やかに販売できるようにする考えだ。
新ブランドはAUDIと大文字で表記される点が、「Audi」と表記されるメインブレン
ドと異なる。「フォーリングス(4つの輪)」で有名なAudiのロゴを用いない点も
大きな違いだ。今回公開されたコンセプトカー「AUDI Eコンセプト」には、ボディ
の前部と後部にロゴの代わりに「AUDI」のネームプレートが取り付けられている。
AUDI Eコンセプトは100キロワット時(kWh)の電池を搭載しており、航続距離は
700キロを超える(CLTC サイクル)。10分間の急速充電で走行できる距離は370キ
ロ。

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