米自動車大手フォードの独ケルン工場が操業時間の短縮を労働局に申請した。地元紙
『ケルナー・シュタットアンツァイガー』が社内文書をもとに報じたもので、来週
(11月18〜24日)から隔週ベースで計3週間、操短を行う。
ケルン工場では昨年まで内燃機関車が生産されてきたが、フォードは20億ドル強を投
じて電気自動車(BEV)専門工場へと改めた。だが、ドイツ政府がBEV購入補助金を昨
年末に突然打ち切るなど悪いタイミングで逆風が吹き始めたことから、供給能力が需
要を大幅に上回る状況となっている。
同紙によると、ケルン工場では来年第1四半期も生産の休止が行われる。1日当たりの
生産台数も従来計画の630台から480台に引き下げられるという。