7-9月期の独機械輸出7%減少、EU向けが足かせに

連邦統計局のデータをもとにドイツ機械工業連盟(VDMA)が20日に発表した7-9月期
の機械輸出高は前年同期比6.6%減の484億ユーロ(暫定値)となり、これまでに引き
続き縮小した。製造業の景気の世界的な低迷や地政学的な緊迫、通商摩擦が響いた格
好。全体に占める比重が43%を超える欧州連合(EU)向けが11.9%減と特に振るわな
かった。米国も経済の先行き不透明感を背景に4.2%減となり、縮小へと転換。中国
は3.7%落ち込んだ。
1-9月期の輸出高は1,502億ユーロで、前年同期を5.2%下回った。大半の仕向け先で
額が減少。減少幅はEUで9.2%、東南アジアで6.2%、東アジアで2.9%、北米で1.2%
に上った。
最大の仕向け先国は米国で、206億3,310万ユーロ(1.0%減)に上った。2位中国は
133億8,870万ユーロ(4.7%減)、3位フランスは102億4,730万ユーロ(9.5%減)
だった。輸出先上位20カ国のなかで増加したのは4位の英国(1.9%増)、14位のイン
ド(5.0%増)だけだった。
主要製品分野をみると、農業機械が21.7%減、建設・建材機械が12.2%減、空調機械
が10.7%減と特に振るわなかった。上位10部門のなかで増加したのはバルブ(0.7%
増)だけだった。
1-9月期の機械輸入高は649億ユーロで、前年同期を11.7%下回った。最大の輸入先国
は中国で77億7,990万ユーロ(1.6%増)を記録した。上位20カ国のなかで増加したの
は同国だけ。2位イタリアは13.6%減の57億9,530万ユーロ、3位米国は3.0%減の49億
4,590万ユーロ、4位チェコは11.9%減の44億5,080万ユーロ、5位スイスは5.6%減の
41億7,860万ユーロとなっている。日本は25.5%減の21億9,440万ユーロで11位だっ
た。

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