独支援のグリーン製鉄がナミビアで始動

ドイツ連邦経済・気候省は21日、同省の支援を受けるナミビアのグリーン製鉄プロ
ジェクト「Oshivela」で近く、直接還元鉄(DRI)の生産が始まることを明らかにし
た。12メガワット(MW)級電解槽の引き渡しが今週(11月18〜24日)、行われた。ロ
ベルト・ハーベック経済・気候相は「ナミビアが持つ再生可能エネルギーの卓越した
前提条件は、グリーン鉄生産の価格競争力とそれに見合ったローカルなバリュー
チェーンの高いポテンシャルにつながっている」と明言。同国からの低炭素DRIの輸
入は独鉄鋼産業のGX(グリーントランスフォーメーション)に大きく寄与すると期待
感を表明した。
Oshivelaはドイツ企業ハイアイアン(HyIron)、TSエリーノ、LDFの3社が進めるプロ
ジェクトで、独経済・気候省は1,300万ユーロの助成を行った。鉄鉱石の採掘現場近
くでグリーン水素を製造。DRIを生産する。アフリカで初めて実現するグリーン製鉄
プロジェクトだ。
年産能力は1万5,000トンで、二酸化炭素(CO2)の排出量を年2万7,000トン削減でき
る。生産能力の拡張が計画されており、将来的には年に最大200万トンの生産が見込
まれている。同プロジェクトで生産するDRIに対しては独企業が大きな関心を示して
いるという。

上部へスクロール