ドイツ政府は4日の閣議で自動運転戦略を了承した。同国ではレベル4に対応した自動
運転車の公道走行が法的に認められているものの、実用化が進まないことから、同戦
略を通して日常的に利用されるようにする狙い。フォルカー・ヴィッシング交通相は
「この戦略により我が国は適切でイノベーションを促進する枠組みを創出する。この
枠組みに経済界と産業界は命を吹き込まなければならない」と述べた。ドイツを自動
運転技術の革新と生産で主導的な国にする意向だ。
ドイツは自動運転の包括的な法的枠組みを世界で初めて作り出した。すでに公道を利
用した研究プロジェクトが数多く行われている。だが、日常的な利用は一向に進まな
いことから、政府は今回の戦略を策定した。特に公共交通機関とトラック輸送での活
用に重点を置く。地方での交通の便の改善や、自家用車の利用減に伴う二酸化炭素
(CO2)の排出削減、運転手不足の解消につながると期待している。