クボタは6日、ドイツでの建機生産能力を増強すると発表した。欧州需要の拡大が
中長期的に見込まれるためで、独子会社クボタバウマシーネン(KBM)のミニバッ
クホー生産能力を2028年までに約40%引き上げる。
KBMは西南ドイツのツヴァイブリュッケンに工場を持つ。従業員数は800人。同工場
は拡張の余地がないことから、近隣に土地・建物を取得し、新工場を立ち上げる。
26年中ごろから生産を開始し、28年をめどに生産能力を現在の140%に引き上げ
る。
欧州はミニバックホーの主力市場。老朽インフラの更新をはじめとする都市部での
底堅い工事需要や住宅建設需要に支えられ、中長期の拡大が見込まれる。クボタが
目指す28年の建機事業売上高1兆円の達成には同地での生産能力増強が不可欠と判
断し、今回の措置を決めた。