高級陶器大手の独ローゼンタールが国内2工場のうち1つを閉鎖する方向で労働組合と
交渉していることが13日、現地メディアの報道で分かった。高価格帯製品の需要減少
や高い人件費を受け経営が圧迫されている。
同社はドイツ国内での生産にこだわっており、工場は同国南部のゼルプとシュパイ
ヒャースドルフにある。このどちらかを閉鎖し、人員削減を行う。雇用規模は現在
600人。来年1月末までに最終決定を下す。
ローゼンタールは1879年創業の老舗メーカー。1997年にアイルランドに本社を置く
ウォーターフォード・ウェッジウッドに買収されたものの、ウォーターフォード・
ウェッジウッドが経営破たんしたことから、2009年に伊サンボネの傘下に入った。