12月のインフレ率2.6％に上昇、24年平均は2.2％に大幅低下

ドイツ連邦統計局が6日に発表した2024年12月の消費者物価指数（暫定値）は前年同
月を2.6％上回った。インフレ率の上昇は3カ月連続。サービスの上げ幅が前月の
4.0％から4.1％、食料品も同1.8％から2.0％に拡大するとともに、エネルギーの下げ
幅が3.7％から1.7％に縮小したことが大きい。エネルギーと食料品を除いたコアのイ
ンフレ率は前月を0.1ポイント上回る3.1％だった。
消費者物価は前月比でも0.4％上昇した。
欧州連合（EU）基準のインフレ率は前年同月比が2.9％、前月比が0.7％。前月はそれ
ぞれ2.4％、マイナス0.7％だった。
24年の平均インフレ率は2.2％で、前年の同5.9％から大幅に低下した。過去最高と
なった前々年は6.9％に達していた。
EU基準の24年のインフレ率は2.5％だった。
今年1月は炭素税やドイチュラントチケット（国内の近距離交通機関をすべて利用で
きる月定期券）の値上げ効果でインフレ率が高止まりすると予想されている。