ドイツ、オーストリア、イタリア、チュニジア、アルジェリアの5カ国は21日、北ア
フリカで製造するグリーン水素を欧州に輸送するためのパイプライン「サウスH2回
廊」を構築することで基本合意した。同回廊は欧州連合(EU)で計画されている主要
な水素輸送パイプラインのひとつ。ドイツでは南部州への水素供給で大きな役割を果
たすことが期待されている。
サウスH2回廊は風力・太陽光発電を利用して北アフリカで生産されるグリーン水素を
イタリア、オーストリア、ドイツに輸送するパイプラインで、総延長は3,500〜4,000
キロメートルに上る。半分以上を既存の天然ガスパイプラインの転用でカバーするこ
とから、敷設コストを比較的低く抑制できる。すでにEUの「共通利益プロジェクト
(PCI)」に選定されている。輸送能力は年163テラワット時(TWh)で、ドイツは
55TWhの供給を受ける意向だ。生産国となるチュニジアではすでに計10件の水素プロ
ジェクトで基本合意が成立している。