ドイツ化学・薬品業界の動き

BASF―石油・ガス事業の合弁化で最終合意―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は9月27日、ロシア系投資会社レターワンと石油・天然ガス事業を合弁化することで最終合意したと発表した。ポートフォリオの最適化やシナジー効果を通して安定的に利益を確保できる体 […]

エボニック―パーソナル製品と家庭用ケア製品事業を統合―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は9月26日、パーソナルケア製品と家庭用ケア製品事業を来年1月1日付で新設の「ケア・ソリューション」事業ユニットへと統合すると発表した。技術革新力を強化するほか、事業プロセスを効率化

独BASF、ウクライナ新工場に200万ユーロ投資

独化学大手BASFはこのほど、ウクライナ北部のオブーヒウに新工場を設置し、コンクリート用添加剤を生産する計画を明らかにした。投資額は200万ユーロ。生産能力は年間1万トンで、来年の3月か4月に開設する予定だ。BASFが同

排ガスからの化学品生産がスタート

独鉄鋼大手ティッセンクルップは20日、製鉄所の排ガスから有用な化学品を生産する同社主導の技術開発プロジェクトで、メタノールの生産を開始したと発表した。鉄工所の排ガスを有用な化学物質へと転換するのは世界初で、世界各地からの

化学労使ベア3.6%で合意、勤務時間の柔軟化は持ち越しに

化学業界の労使は20日、新たな賃金協定を締結した。賃金を3.6%引き上げるほか、追加有給休暇手当を約2倍に引き上げることが柱。業界の景気が良好なことから、ベースアップ幅が大きくなった。勤務時間を被用者のニーズに合わせて柔

ヘンケル―接着剤のR&D拠点をデュッセルドルフに建設―

化学大手の独ヘンケルは12日、本社所在地デュッセルドルフで接着剤部門のグローバル技術革新センターの定礎式を行った。これまで市内各地の拠点に分散していた研究・開発(R&D)要員を一カ所に集約。また、新開発の接着剤

ベーリンガー―がんウイルス療法の墺社を買収―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは13日、ウイルスを用いたがん治療法の開発会社である墺ヴィラ・セラピューティクス(ViraTherapeutics)を完全買収したと発表した。ウイルスベースのがん免疫治療の開発力を

化学業界減速、4-6月売上が減少

独化学工業会(VCI)が7日発表した独化学・製薬業界の4-6月期(第2四半期)の売上高は営業日数・季節要因調整後の実質で前期を0.1%下回った。国外売上は0.3%増加したものの、国内が0.8%減少して足を引っ張った格好。

ビューティケア・家庭用ケア用品業界、上期輸出3.4%増加

ボディケア・洗剤製造連盟(IKW)が10日発表した独ビューティケア・家庭用ケア用品メーカーの上半期の国内売上高と輸出高は合わせて125億ユーロとなり、前年同期比で2.1%増加した。輸出が3.4%増の46億ユーロと好調で全

独複合企業PCC、ポーランドでモノクロロ酢酸生産を拡大

ドイツの複合企業PCCが、ポーランドでのモノクロロ酢酸(MCAA)生産を拡大する。顧客の評判が良く、需要の拡大が見込まれるため。年産能力を現行の4万2,000トンから近く5万2,500トンへ引き上げる。中期的に最大10万

独バイエル、ウクライナでトウモロコシ種子処理工場を開所

製薬・化学大手の独バイエルは5日、ウクライナ中部ジトームィル地方のポチュイキーでトウモロコシ種子の処理工場を開所した。投資額は2億ドルで、国内最大かつ欧州有数の規模となる。同国でトウモロコシ種子「デカルブ(DEKALB)

バイエル―売上・営業益予測引き上げ―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は5日の決算発表で、2018年12月期の業績見通しを引き上げた。米農業化学大手モンサントを6月7日付で買収したことを受けたもので、売上成長率を従来予測の「1ケタ台前半~半ば」か

エボニック―農業化学分野の米工場を売却―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は8月31日、米カンザス州ガリナにある工場を投資会社パーミラに売却することで合意したと発表した。成長事業に経営資源を集中する戦略を受けた措置。取引金額は千万ユーロのケタ台の後半。取引

P&Gのメルク大衆薬事業買収、欧州委が承認

欧州委員会は8月28日、独製薬大手メルクの一般用医薬品(大衆薬)など消費者向けヘルスケア事業を日用品大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が買収する計画を承認したと発表した。 P&Gは4月、

アムシルク―人工クモ糸繊維の量産技術確立目前―

人工クモ糸繊維の開発を手がける独バイオ企業アムシルク(マルティンスリート)が近い将来、量産化技術を確立する見通しだ。イェンス・クライン社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。ファッション、自動車、航空宇

エボテック―糖尿病治療薬開発でノボノルディスクと協業―

医薬品開発の独エボテック(ハンブルク)は22日、糖尿病などの治療薬開発でデンマークの製薬大手ノボノルディスクと協業合意したと発表した。ノボノルディスクはエボテックの技術を用いて新薬候補の前臨床試験から認可申請までを行う。

研究開発費の税控除を化学工業会が要求

独化学工業会(VCI)は21日、企業の研究開発費に税控除を適用するよう政府に要求した。ドイツの研究開発立地競争力が相対的に弱まっているとみているためだ。経済協力開発機構(OECD)加盟国で同税控除制度がないのはドイツなど

ランクセス―合成ゴム合弁から撤退―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は8日、サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコとの合弁会社アルランクセオから資本を全面的に引き上げると発表した。経営資源を特殊化学分野に絞り込む考えで、同合弁の保有株50%をサウジア

エボニック―中国企業と合弁、乾式シリカ生産へ―

化学大手の独エボニック(エッセン)は20日、中国同業の浙江新安化工集団と合弁会社を設立することで合意したと発表した。シリコンや接着剤、シーリング材、塗料などの需要拡大を受けて原料となる乾式シリカを生産する。 新会社エボニ

三菱ケミカル―半導体関連サービスの独社を買収―

三菱ケミカルは21日、欧州、米国で半導体関連サービス事業を展開する独クリーンパート・グループを買収することで独投資ファンドのドイチェ・ベタイリグングスと合意したと発表した。半導体メーカー向けサービスをグローバル化する考え

ビオンテック―ワクチン開発でファイザーと協業―

バイオ医薬品開発の独ビオンテック(マインツ)は16日、インフルエンザワクチンの開発で米製薬大手ファイザーと協業合意したと発表した。従来のワクチンよりも効果が高く量産しやすい製品の市場投入を目指す。 ワクチンは従来、鶏卵に

ヘンケル

化学大手の独ヘンケルが16日発表した2016年4-6月期(第2四半期)決算の売上高は前年同期比0.9%増の51億4,300万ユーロと小幅な伸びにとどまった。石油価格の上昇を背景に原料調達コストが膨らんだほか、トルコやメキ

バイヤスドルフ―売上予測引き上げ―

化学大手の独バイヤスドルフ(ハンブルク)は7日の決算発表で2018年12月通期の売上予測を上方修正した。北半球を襲う猛暑を受けて日焼け止めなどの需要が大幅に拡大しているためで、為替と事業整理の影響を除いた実質ベースの売上

バイエル

製薬大手の独バイエルは7月31日、皮膚病治療の処方薬事業をデンマーク同業のLEOファーマに売却することで合意したと発表した。年商2億8,000万ユーロ強の事業を譲渡。独禁当局の承認を得て取引が成立すると、バイエルの社員お

ロスネフチ、独下流事業参入を計画

ロシア石油最大手の国営ロスネフチがドイツでの石油小売事業への参入を検討している。ロシアのウェブ経済紙『RBC』が先ごろ、ロスネフチのセチン社長の話として報じたもので、6,000万ユーロを投じてドイツ国内に精製施設及びガソ

独リンデの露合弁、アンモニア工場を開設

産業ガス大手の独リンデがロシア南西部のサマラ州トリヤッチにアンモニア工場を開設した。国営通信社RIAノーボスチが先ごろ報じた。 同工場はリンデとロシア化学企業クイビシェフ(KuibyshevAzot)が折半出資する合弁会

BASF―4-6月期増益に、石油・ガスがけん引―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が7月27日発表した2018年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT、特別項目を除く)は前年同期比5%増の23億5,600万ユーロへと拡大した。石油・天然ガス部門

コベストロ―利益見通し引き上げ―

化学大手の独コベストロ(レバークーゼン)は7月26日の決算発表で2018年12月期の営業利益(EBITDA)見通しを上方修正した。上半期の業績が好調だったためで、17年12月期実績(34億3,500万ユーロ)と同水準とし

BASF―3Dプリントのマテリアライズに出資―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は19日、3Dプリンター用ソフトの有力企業であるベルギーのマテリアライズに2,500万ドルを出資すると発表した。両社の協力関係を強化して3Dプリントソフトと材料の開発・商品

モルフォシス―新薬の開発・販売権をノバルティスに供与―

医薬品開発の独モルフォシス(プラネッグ)は19日、ベルギー同業ガラパゴスと共同開発してきた神経皮膚炎治療薬「MOR106」の開発、販売ライセンスをスイス製薬大手ノバルティスに供与すると発表した。これを受けて同社は2018

ベーリンガー―仏に動物ワクチン工場建設へ―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは18日、フランスに動物ワクチン工場を建設すると発表した。世界的に需要が拡大する口蹄疫と青舌病向けワクチンを生産する。 「ワクチン・バレー」として有名な仏南東部のローヌ・アルプ地域

化学メーカーの独フォルマン、露接着剤メーカーを買収

独化学メーカーのフォルマンは先ごろ、接着剤製造を手がけるロシアのインターメルトを買収したと発表した。成長市場であるロシアに生産拠点を構えることで、現地事業の拡大を計る。 インターメルトは2006年の設立で、主に包装材向け

SGL―電池用負極材の生産能力拡大―

炭素製品大手の独SGL(ヴィースバーデン)は11日、リチウムイオン電池向け人造黒鉛負極材の生産能力を大幅に引き上げていることを明らかにした。電動車向けリチウムイオン電池の需要が急速に拡大していることに対応する狙い。生産能

メッサー―リンデの北米事業など取得―

工業ガス製造の独メッサー(バート・ゾーデン)は16日、投資会社CVCキャピタル・パートナーズと共同で独競合リンデから北米事業の大半と南米事業の一部を買収すると発表した。リンデは米同業プラクスエアと合併する計画。事業を部分

ランクセス―米国に5億ユーロ投資へ―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は今後4年間で米国に計5億ユーロ強を投資する計画だ。マティアス・ツァッヒェルト社長が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにした。米国を震源とする通商摩擦がエスカレートする懸念があるものの、

エボニック―利益見通し引き上げ―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は17日、2018年12月期の利益見通しを上方修正した。第2四半期の業績が好調だったためで、営業利益(EBITDA、調整済み)を従来予測の「24億~26億ユーロ」から「26億~26億

化学業界が景気の先行き懸念

独化学工業会(VCI)は12日の記者会見で、景気の先行きに対する懸念を表明した。上半期は好調だったものの、米・中・欧州連合(EU)の通商摩擦や英国のEU離脱の不透明感、原油価格の高騰が暗い影を落としているためだ。VCIの

ロスネフチ、石油化学製品販売でドイツ商社2社と提携

ロシア石油最大手の国営ロスネフチは13日、ドイツ子会社が現地化学商社2社と提携すると発表した。自社の出資するドイツ製油所の石油化学製品を拡販する目的で、グループのドイツ事業の新たな一歩と位置づけている。 対象となるのは、

BASF―中国に100%傘下の工場建設へ―

化学大手の独BASFは9日、基礎化学品から川下までの幅広い製品を手がける総合生産施設(フェアブント拠点)を広東省に建設することで同省政府と基本合意した。同拠点は現地企業と合弁を組まず、BASFが100%子会社として運営す

三井化学アグロ―バイエルにライセンス供与―

三井化学アグロは4日、動物薬分野で独バイエルとライセンス契約を締結したと発表した。バイエルの動物薬子会社バイエル・アニマル・ヘルス(BAH)は、三井化学アグロが保有する特許をベースに犬・猫・馬などのコンパニオンアニマル向

鎮痛剤イブプロフェンに供給不足懸念、BASF工場の停止で

鎮痛剤イブプロフェンの供給が不足する恐れが出てきた。数少ない製造元の一つである独BASFの工場が、技術的なトラブルが原因で操業できない状況へと陥っているためだ。同社から供給を受ける製薬会社の間にはイブプロフェンを確保する

BASFが飼料用ビタミンA・Eの供給を正常化

化学大手の独BASFは2日、昨秋に発動した不可抗力条項(フォース・マジュール)を同日付で部分解除すると発表した。解除対象は飼料用のビタミンAとビタミンE。食品添加剤用ビタミンなど他の製品については年内解除の見通しを示して

メルク―機能材料部門の業績改善へ―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)は3日、ハイテク材料などを手がける機能性材料部門の業績改善計画を発表した。同部門の成長を長年けん引してきた液晶事業の不振を他の事業で相殺する考え。今後の市場ニーズを見据えた事業

エボニック―トルコで沈降シリカの生産能力拡大―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は6月29日、トルコ工場の沈降シリカ生産能力を引き上げると発表した。タイヤ業界を中心に拡大する需要を取り込むことが狙い。 イスタンブール近郊のアダパザルにある工場の沈降シリカ生産能力

エボニック―間接部門をスリム化、コスト2億ユーロ圧縮へ―

化学大手の独エボニック(エッセン)は6月27日、間接部門をスリム化することで従業員代表の事業所委員会、化学労組IG BCEと大筋合意したと発表した。世界最高の特殊化学メーカーになるという目標の実現に向けた措置で、管理・販

シュターダ―薬用シャンプーの権利取得―

独後発医薬品大手シュターダ(バート・フィルベル)は6月28日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)のベルギー子会社ヤンセン・ファーマシューティカから薬用シャンプー「ニゾラール(Nizoral)」の欧州・中

住友化学―共同開発の殺菌剤をEUで農薬登録―

住友化学は22日、独化学大手BASF と共同開発中の新規殺菌剤「メチルテトラプロール」の農薬登録を欧州連合(EU)に申請したと発表した。メチルテトラプロールがコムギ葉枯病をはじめとする病害を幅広く防除できることを、共同開

上部へスクロール