ドイツ化学・薬品業界の動き

ドイツポスト―EU規制対応の医薬品輸送開始―

ドイツポスト(ボン)は1日、欧州連合(EU)の医薬品規制に対応した輸送サービスを同日付で開始すると発表した。ドイツ国内で提供する。 EUでは医薬品の適正流通(GDP)に関するガイドラインが2013年9月に施行された。医薬 […]

BASF

化学大手の独BASFは5月31日、インド西部のカラグプルにコンクリート添加剤工場を開設したと発表した。寿命が長くエネルギー効率も高い建材の需要が現地で拡大していることに対応。「マスター・ビルダーズ・ソリューションズ」ブラ

樹脂製レジ袋の販売中止へ、スーパー大手レーベが今夏から

独食品スーパー大手のレーベ(REWE)は1日、バーバラ・ヘンドリックス環境相と自然保護団体NABUのオーラフ・チムプケ会長が同席した記者会見で、樹脂製の有料レジ袋の販売を全面的に中止すると発表した。ドイツでは小売業界団体

偽造医薬品が急増

ドイツに違法に持ち込まれる偽造医薬品が急速に増加している。税関が昨年押収した偽造錠剤は約390万錠で、前年のおよそ4倍に拡大した。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。 偽造医薬品の大半はアジアないし東欧で生産さ

バイエル―モンサントが買収提案拒否―

農業化学大手の米モンサントは5月24日、独バイエルから受けた買収提案はモンサントの企業価値を過小評価しているうえ、財務・規制上のリスクも十分に考慮していないとして、受け入れ拒否の意向を表明した。ただ、バイエルによる買収そ

SGL―中国化工集団が買収か―

独炭素製品大手SGL(ヴィースバーデン)の買収に中国化工集団が関心を示しているとの観測が浮上している。経済誌『マネージャー・マガチン』が社内情報として5月27日に報じたもので、中国化工の任建新社長はすでにSGLのユルゲン

バイエル―ゲノム編集の特許利用権を取得―

製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は17日、アイルランド企業ERSゲノミクスが管理するゲノム編集の特許を利用することで合意したと発表した。バイエルはゲノム編集技術を活用して遺伝子疾患の治療法を開発・市場投入する方針を

バイエル―家庭用園芸薬剤事業を売却、仏SBMに―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)は19日、家庭用園芸薬剤事業を仏SBMデヴロプマンに売却することで合意したと発表した。非農業用薬剤を手がけるエンバイロサイエンス部門の経営資源を業者向け分野に絞り込み成長

グリューネンタール―縫合用絆創膏メーカーと提携―

医薬品大手の独グリューネンタール(アーヘン)はこのほど、新興企業アドヘシス・メディカル(Adhesys Medical)と提携合意したと発表した。アドヘシスが開発中の縫合用特殊絆創膏を共同開発に切り替える。欧州とラテンア

ヘンケル―為替差損で1-3月期売上が目減り―

化学大手の独ヘンケル(デュッセルドルフ)が19日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比0.6%増の44億5,600万ユーロと小幅な伸びにとどまった。為替差損で伸び率が3.4ポイント押し下げられ

バイエル―モンサントにTOB、最大620億ドルに―

ライフサイエンス大手の独バイエルは23日、米農業化学大手モンサントに対する買収提案の内容を公開した。市場の観測や株主の問い合わせを受けた措置。買収価格は最大620億ドル(550億ユーロ強)で、ドイツ企業が国外企業を対象に

バイエル―農業化学のモンサント買収か―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)が米農業化学大手モンサントの買収を検討しているとの観測が浮上している。モンサントに対しては独化学大手BASFも関心を示しているとの情報があり、農業化学業界の再編は一段と加速しそ

ランクセス―利益予測引き上げ―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は11日の決算発表で、2016年12月期の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)見通しを引き上げた。年初から好業績が続いているためで、従来予測の8億8,000万~9億3,000万ユーロか

シーメンス―がん診断の新興企業を買収―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は17日、医療機器部門シーメンス・ヘルスケアががん診断の新興企業である独NEOニュー・オンコロジーを3月末に買収したと発表した。診断分野のポートフォリオを拡充する狙い。買収金額は明らか

独化学業界、16年売上予測を再度引き下げ

独化学工業会(VCI)は12日、独業界(製薬を含む)の2016年売上高見通しを引き下げた。下方修正は3月に続き2度目。独・欧州の景気が業界企業の想定を下回っているうえ、米国、中国、ロシア、ブラジルなど主要市場向けの輸出も

医療用大麻に公的健保が適用、法案を閣議で了承

ドイツ政府は4日の閣議で、改正麻酔薬法案を了承した。医療用大麻を公的健康保険の給付対象に加えることが柱。法案は議会の承認を経て来年春から施行される見通しだ。 ドイツでは医療用大麻の処方が認められているものの、保険医療の対

エボニック―エアー・プロダクツの特殊添加剤事業を買収―

化学大手の独エボニック(エッセン)は6日、米同業エアー・プロダクツの特殊添加剤事業を38億ドル(約35億ユーロ)で買収すると発表した。飼料事業への依存度を引き下げるとともに、製品の幅と事業地域を拡充し、安定的に利益を確保

バイヤスドルフ―接着剤部門の見通し引き下げ―

化学大手の独バイヤスドルフ(ハンブルク)は4日、接着剤部門テサの業績見通しを引き下げた。アジアで電気製品向けの需要が低迷しているためで、2016年12月期の売上高を従来の「2~4%増」から「微増」に下方修正。売上高営業利

フレゼニウス・メディカル・ケア―業績好転―

人工透析大手の独フレゼニウス・メディカル・ケア(バート・ホンブルク)が3日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は前期比8.8%増の2億2,800万ドルに拡大した。過去3年間は主力市場・米国の医療改革が響

BASF―約30%の減収に、石油安と事業売却響く―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が4月29日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比29%減の142億800万ユーロと大幅に落ち込んだ。天然ガス販売・貯蔵事業の売却と石油価格の急

ブレンタグ―韓国企業を買収―

化学品卸の世界最大手である独ブレンタグ(ミュールハイム・アン・デア・ルール)は4月29日、韓国同業のファニー・コーポレーション(Whanee Corporation)を買収することで合意したと発表した。現地事業を強化する

バイエル―1-3月期営業益16%拡大―

製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)が26日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBITDA、特別項目を除く)は前年同期比15.7%増の34億400万ユーロと大きく拡大した。全ての事業部門で

コベストロ―1-3月期大幅増益に―

バイエルから分離・独立した樹脂大手コベストロ(レバークーゼン)が25日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBITDA)は前期比29.3%増の5億800万ユーロと大幅に拡大した。中核3部門すべてが増

モルフォシス―難病sIBM治療薬の治験で成果出ず―

独バイオ企業モルフォシス(マルティンスリート)は21日、難病・封入体筋炎(sIBM)の治療薬として製薬大手ノバルティスと共同開発中の治療薬「ビマグルマブ( Bimagrumab)」の治験で期待した成果を上げることができな

独農薬市場6年ぶり縮小

独農業化学業界団体IVAが19日発表した2015年の独農薬市場規模は15億9,200万ユーロとなり、前年比で0.5%減少した。減少は6年ぶり。農産物価格の下落を受けて農家の経営が苦しくなったことが響いた。 製品分野別でみ

BASF―中国企業から自動車塗料事業を買収―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は20日、中国の塗料メーカー、広東銀帆化学(Guangdong Yinfan Chemistry)から自動車修理用塗料事業を取得することで合意したと発表した。現地生産能力と

BASF―露工場に生産ライン新設、建材分野で―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は26日、モスクワの南40キロのポドリスク工場に新しい生産ラインを敷設すると発表した。コンクリート用補修・防水材「マスターシール」を生産。ロシアの顧客ニーズに柔軟に対応でき

ランクセス

化学大手の独ランクセスは14日、同社の軽量素材がホンダの新型燃料電池車「クラリティ・フューエル・セル」に採用されたと発表した。傘下企業ボンドラミネーツの熱可塑性コンポジットシート「テペックス」とランクセスの高性能樹脂「デ

海洋ごみからスポーツ用品、アディダスが販売へ

スポーツ用品大手の独アディダスは14日、「持続可能性戦略」を発表し、海洋のプラスチックごみを原料とするコレクションを年内に市場投入することを明らかにした。スポーツ用品や衣料品メーカーに対しては環境やサプライヤーの労働環境

「独バイオ業界はポテンシャルを生かせず」=EY

ドイツのバイオテクノロジー業界は大きなポテンシャルを持っているにもかかわらず資金調達面でそれを生かし切れていない――。監査法人大手のアーンスト・アンド・ヤング(EY)はバイオ業界団体ビオ・ドイチュラントなどと共同作成した

世界初のFCVカーシェア、工業ガスのリンデが今夏立ち上げ

工業ガス大手の独リンデは7日、水素燃料電池車(FCV)に特化したカーシェアリングサービスを開始すると発表した。水素FCVのカーシェアは世界初。FCVは電気自動車(EV)よりも航続距離が長いことから、EVカーシェアでカバー

BASF―100%天然繊維自動車用ルーフフレームを共同開発―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は6日、自動車用内装部品製造のIAC(インターナショナル・オートモティブ・コンポーネンツ・グループ)と共同で100%天然繊維製の自動車用ルーフフレームを世界で初めて開発した

エボニック―化粧品原料のスタートアップ買収―

化学大手の独エボニック(エッセン)は8日、化粧品原料製造の仏スタートアップ企業アルキオン・バイオファーマ(Alkion Biopharma)を買収する契約に調印したと発表した。持続可能な方式で生産される化粧品原料の分野で

セレシオ

医薬品流通大手の独セレシオは11日、ポルトガルの独立系薬局のネットワークであるホロガンを買収することで合意したと発表した。セレシオはポルトガルですでに卸売事業を展開しており、今回の買収により同国事業を一段と強化する。買収

SGLグループ―純損失拡大―

炭素製品大手の独SGLグループ(ヴィースバーデン)が3月23日発表した2015年12月期決算の純損失は2億9,500万ユーロの赤字となり、赤字幅は前期の2億4,700万ユーロから19.4%拡大した。黒鉛電極部門で減損損失

BASF―耐熱水・耐薬品床材をマレーシアに開設―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は3月30日、耐熱水・耐薬品床材「ユークリート」の生産施設をマレーシア西部のクランに開設したと発表した。アジア・太平洋地域の需要拡大に対応する狙いで、顧客ニーズに柔軟かつ速

エボニック―甲殻類用飼料添加物の生産開始―

特殊化学大手の独エボニック(エッセン)は3月31日、甲殻類用飼料添加物として用いるメチオニン源「アクワヴィ・メットメット(AQUAVI Met-Met)」の生産をベルギーのアントワープ工場で開始したと発表した。エビなどの

シュターダ―美容事業を強化へ―

独製薬大手シュターダ(バート・フィルベル)のハルトムート・レッツラフ社長は3月23日の決算記者会見で、美容事業の強化方針を明らかにした。主力の後発医薬品事業が頭打ちとなっていることから、一般医薬品(OTC)とならぶ成長事

2型糖尿病で男女比逆転

ドイツ連邦統計局によると、糖尿病で2014年に入院治療を受けた人は21万3,000人で、そのうちの79%を生活習慣病である2型糖尿病が占めた。2型を性別でみると男性が57%、女性が43%。2000年時点では女性が57%を

エボテック

独バイオ企業エボテックは22日、自己免疫疾患治療薬事業を新設会社トパス・セラピューティクスに移管すると発表した。第一段階としてエピダレックス・キャピタルなど投資会社3社とともに計1,400万ユーロを拠出。まずはナノ粒子を

エボニック

化学大手の独エボニックは22日に上海で新工場の起工式を行った。有機修飾した特殊シリコーンを生産。アジアでの需要増に対応する。投資額は数千万ユーロで、来年半ばの完成を予定する。特殊シリコーンは樹脂添加剤として幅広い分野の製

BASF―アバンティウムと合弁、包装材向け新素材で―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は15日、再生可能化学の有力企業である蘭アバンティウムと合弁会社設立の基本合意を締結したと発表した。100%植物由来の化学品であるフランジカルボン酸(FDCA)と、FDCA

BASF―韓国に合弁、コーロンとPOM生産へ―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は16日、韓国同業のコーロン・プラスティックスと共同でポリオキシメチレン(POM)を生産すると発表した。折半出資の合弁会社を韓国に設立、世界的に拡大するPOMの需要に対応す

エボニック―エアー・プロダクツなどから大型買収か―

化学大手の独エボニック(エッセン)が米同業エアー・プロダクツから日焼け止めクリーム・染料向け化学品事業を買収するとの観測が出ている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が消息筋の情報として報じたもので、買収交渉は進展し

ランクセス―合成ゴム合弁の本社はマーストリヒトに―

化学大手の独ランクセス(ケルン)は17日、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコと折半出資で設立する合成ゴムの合弁会社、アルランクセオの本社を蘭マーストリヒトに決定したと発表した。独禁当局の審査を経て4月1日付で立ち

モンサント―バイエルの農業向け事業に関心―

農業化学大手の米モンサントが独バイエルの種子・農薬部門バイエル・クロップ・サイエンスの買収などに向けて動いているもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として18日報じたもので、すでにバイエル側と接触。4月に次回会合を予定し

BASF―ハラル認証取得、洗剤・ボディケア原料などで―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は4日、同社製の洗剤・ボディケア用品・医薬品向け原料がイスラム教の戒律に則っていることを証明する「ハラル認証」を取得したと発表した。ハラル認証を受けた原料の需要が中東、北ア

上部へスクロール