化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は26日、モスクワの南40キロのポドリスク工場に新しい生産ラインを敷設すると発表した。コンクリート用補修・防水材「マスターシール」を生産。ロシアの顧客ニーズに柔軟に対応できる体制を整える。同社の建設化学事業を統括するラルフ・シュペットマン氏は「成長の見通しが極めて高いロシアやその他の国で生産と販売を段階的に拡大していく」と明言した。
ポドリスク工場ではコンクリート添加剤や床材、モルタルを生産している。新設する生産ラインではマイナス50度の気温でも利用できるコンクリート用補修・防水材を生産する考えだ。特に貯水設備での需要を想定している。
BASFはモスクワの東800キロのカザンにも建設化学工場を持つ。来年にはサンクトペテルブルグに新工場を開設する予定だ。