ドイツ電力業界の動き

日立製作所―英原発会社を独2社から買収―

日立製作所は30日、英国の原子力発電事業会社Horizon Nuclear Powerを買収すると発表した。独エネルギー大手のEon、RWEが保有するHorizonの全株式を6億9,600万ポンドで取得する。今年11月末

Eon AG―フィンランド原発から撤退―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)はフィンランド西部に原子力発電所を建設するプロジェクトから撤退する。同プロジェクトを進めるコンソーシアムFennovoimaが24日、明らかにした。EonはRWEと共同で立ち上

RWE AG―ドバイで合弁―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は24日、発電所建設子会社RWE Technologyがアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ電力水道局(DEWA)と共同で合弁会社を設立すると発表した。中東地域の電力需要拡大を踏まえ、発

―西欧販売拡大に意欲―

ロシアの民間天然ガス大手Novatek(タルコ・サレ)が西欧市場の開拓に本腰を入れる。レオニド・マイケルソン社長が独『ハンデルスブラット』紙に明らかにしたもので、スイスには同市場の開拓に特化した子会社Novatek Ga

独ソーラー設備、信頼性は全体的に低め

太陽光発電所の遠隔監視サービス大手Meteocontrolが実施したソーラー設備格付け調査で、本来の性能をフルに発揮していないソーラー設備が全体のおよそ8割を占めることが分かった。ソーラーモジュールの品質の低さ、立地条件

Siemens AG―ソーラー事業から撤退―

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は22日、事業再編プログラムの一環でソーラー事業から撤退する方針を明らかにした。市場環境の悪化を受けた措置で、太陽熱発電と太陽光発電設備の2事業を売却。今後は再生可能エネルギー事業

SMA Solar Technology AG―人員削減へ―

ソーラーインバーター大手の独SMA Solarは18日、人員削減方針を発表した。太陽光発電向け補助金が欧州諸国で削減されていることが直撃しており、来年は赤字転落もあり得るとしている。 \ 正社員5,500人のうち450人

SIAG Nordseewerke GmbH―経営破たん―

風力発電設備向け鉄鋼部品メーカーSIAG Schaaf Industrieの子会社SIAG Nordseewerke(エムデン)がアオリヒ区裁判所に会社更生手続きの適用を申請したことが17日、分かった。銀行融資を受けられ

Wintershall Holding GmbH―ノルウェーStatoilと資産交換へ―

化学大手の独BASFは22日、石油・天然ガス開発子会社のWintershallとノルウェー国営石油会社Statoilが経営資源を交換することで合意したと発表した。Wintershallはノルウェーでの採掘権を拡大、資産の

RWE AG―油田採掘権の一部を売却へ―

独エネルギー大手のRWE(エッセン)は16日、北海の油田採掘権をオーストリアの同業大手OMVに売却することで合意したと発表した。債務圧縮に向けて資産を放出する計画の一環で、ガス・油田開発子会社RWE Deaが保有するノル

洋上発電プロジェクト凍結、送電線の整備遅れで

デンマークのエネルギー最大手Dong Energyは、北海・ボルクム島の沖合38キロの海域に計画していた洋上風力発電パーク「Borkum Riffgrund 2」(以下:Riffgrund II)の建設プロジェクトを当面

再可エネ助成制度、政府が見直し検討へ

ドイツのメルケル首相は16日独雇用者団体連合会(BDA)の集会で、再生可能エネルギー電力の助成制度を抜本的に見直す考えを表明した。助成に伴う消費者などの負担が急速に高まることが確実になっているためで、エネルギー集約型企業

再可エネ助成負担、来年47%上昇へ

独連邦ネットワーク庁は15日、再生可能エネルギー電力の買い取りに伴う一般需要家の負担額が来年1キロワット時当たり5.2777セントとなり、現在の同3.592ユーロから47%上昇することを明らかにした。政府のエネルギー転換

Allianz SE―風力発電への投資強化を検討―

保険大手の独Allianzが風力発電パーク向け投資の強化を検討している。欧州債務危機を背景に国債の運用利回りが低下しているためで、法的な枠組み条件が整えば洋上風力発電パークにも建設当初から参加する。オリバー・ベーテ財務担

―ポーランドにメガソーラー設置へ―

太陽光発電プロジェクト会社の独Sybac Solar(ケーリヒ)は11日、ポーランドにメガソーラー(大規模な太陽光発電パーク)を建設すると発表した。すでに用地を取得済み。建設後の事業モデルについては今後整備される買い取り

バルト海ガスパイプライン、2本目が開通、輸送能力倍増

シベリア産の天然ガスをバルト海経由で西欧に輸送するパイプライン「ノルド・ストリーム」の運営会社は8日ロシア西部のポルトワヤで、新たな輸送管の開通式を行った。これによりパイプラインは2本となり、輸送能力は年550億立方メー

―スルプスカに水力発電所建設へ―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は9月26日、ボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国で水力発電所を開発・建設・運営することで同国国営電力Elektroprivreda Republike Srpske(ERS)と

Anbaric―独市場参入に向けTennetと交渉か―

米国の送電事業者Anbaricがドイツ市場への参入に意欲を示しているもようだ。ドイツでは再生可能エネルギーの大幅拡充政策を受けて高圧送電網を大幅に拡充しなければならないものの、送電網事業者は資金不足に直面。Anbaric

買い取り価格引き下げが効果、ソーラー発電新設が急減

太陽光発電パネルの設置規模が急速に減少している。ソーラー電力の買い取り価格引き下げを盛り込んだ再生可能エネルギー法(EEG)改正案が6月末に成立したことが効果を発揮しているもようで、7月と8月の新設規模は計860メガワッ

―セルビア国営EPSと戦略提携へ―

エネルギー大手の独REW(エッセン)は10日、セルビア国営電力会社Elektroprivreda Srbije (EPS)と戦略提携することで基本合意した。まずは水力発電と褐炭発電の分野で協働する方針。今後9カ月をかけて

Eon AG―洋上風力発電予算を大幅圧縮―

エネルギー大手の独Eon(デュッセルドルフ)は洋上風力発電パークの建設予算を大幅に圧縮する。同社の再生可能エネルギー事業を統括するマイク・ヴィンケル氏が『ハンデルスブラット』紙主催の会議で8月28日明らかにしたもので、電

―ハンガリー事業国有化を政府が検討―

エネルギー大手独Eon(デュッセルドルフ)のハンガリー事業国有化を同国政府が検討している。中道右派のオルバン政権は主要産業の再国有化を進めており、その延長線上にある計画のようだ。同社はコメントを控えている。 \ 国営ハン

海底送電線の責任問題明確化、政府が法案了承

ドイツ政府は8月29日の閣議で、海底送電線の敷設遅延や送電障害が起きた場合の補償ルールを定めた法案を了承した。洋上風力発電パークと海底送電線に安心して投資できる環境を整えることで、再生可能エネルギーの普及を加速させる狙い

エーオンが火力発電所建設を全面中止

エネルギー大手の独エーオンは23日、西欧でのガス・石炭発電所新設計画をすべて中止する方針を打ち出した。同地域では太陽光・風力などの再生可能エネルギー発電施設が増加し発電能力がだぶついているため、発電所を増やすと電力価格の

政府が暖房買い替え補助金などの導入検討

原子力発電の廃止を前倒しするとともに再生可能エネルギーの利用拡大と大幅な省エネを目指す「エネルギー転換政策」の実現に向け、政府が法令を少なくとも2つ準備していることが、最近のメディア報道で明らかになった。1つは洋上風力発

Eon AG―トルコ市場に参入か―

エネルギー独最大手のEon(デュッセルドルフ)がトルコ市場への参入を計画しているもようだ。ロイター通信が消息筋の情報として17日報じたもので、現地同業Enerjisaの資本50%を墺競合Verbundから譲り受ける方向で

Tennetに監督当局が調査のメス、海底送電網建設遅れで

電力・通信・鉄道網などの監督機関である連邦ネットワーク庁(BNetzA)が、高圧送電網管理・運営会社のTennetに対する調査を開始した。送電ケーブル敷設の遅れで事業に支障が出かねないとする風力発電パーク運営事業者の苦情

RWEが世界最大の褐炭発電所稼働

エネルギー大手のRWEは15日、ケルン北西約25キロのグレーヴェンブローホ・ノイラート地区で新褐炭発電所「BoA 2&3」の本格稼働を開始した。発電能力は2,200メガワット(MW)で、褐炭発電所では世界最大。

エネルギー集約型企業の税負担軽減延長へ=閣議決定

ドイツ政府は1日の閣議で、エネルギー税制改正案を了承した。エネルギー集約型企業に大幅な税還付を認めた「最高負担額の調整(Spitzenausgleich)」という名のルールを来年以降も条件付きで継続するのが柱。経済界は歓

再生エネ助成、消費者負担は来年5割増か

再生可能エネルギー発電の買い取りに伴う最終消費者の負担額は来年、48%増加する見通しだ。消費電力に占める再生エネの割合が急上昇していることが響くという。2日付『ハンデルスブラット(HB)』紙が送電網事業者のデータをもとに

―ポーランドで風力パーク買収―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は6日、再生可能エネルギー子会社RWE Innogyがポーランドの陸上風力発電パークTaciewoをスペイン同業Gamesaから買収すると発表した。同国での風力発電容量を2015年まで

Areva

原発大手の仏Arevaはドイツの従業員数を今後4年で1,200人削減する。ドイツが昨年、原発廃止を最終的に決定したこと受けた措置。経営上の理由による整理解雇は見合わせる意向で、人員削減は有期契約・派遣社員の削減と退職によ

Eon

エネルギー大手の独Eonは7日、2012年上半期の最終利益が前年同期の9億ユーロから3.7倍の33億ユーロに拡大する見通しだと発表した。露Gazpromからの天然ガス調達条件を変更したことが最大の増益要因。ドイツの原発廃

独風力発電市場の成長続く

独風力エネルギー全国連盟(BWE)と独機械工業連盟(VDMA)のパワーシステム部会は1日、2012年1-6月期に国内で新規設置された風力発電設備の容量が1,004メガワット(MW)となり、前年同期比で26%拡大したと発表

RWE AG―洋上風力パーク計画を延期―

エネルギー大手の独RWE(エッセン)は洋上風力発電パークの設置計画を先送りする。法的な枠組み作りが遅れており、見切り発車で建設を強行するとリスクが大きいためだ。再生可能エネルギー子会社RWE Innogyのハンス・ビュン

「バイオ燃料は持続可能な社会実現に貢献せず」

ドイツ国立科学アカデミー(Leopoldina)は7月26日、国内のバイオマスエネルギー利用の可能性や問題に関する研究報告書『バイオエネルギー:可能性と限界』(英語タイトル:Bioenergy – Chanc

電力消費に占める再可エネの割合25%突破

独エネルギー水道産業連合会(BDEW)は7月26日、今年上半期の国内電力消費に占める再生可能エネルギー電力の割合が25.1%となり、前年同期の約21%から大きく拡大したと発表した。同割合が25%を超えるのは初めて。 \

CO2からメタノール合成、新たな金属錯体触媒開発

二酸化炭素(CO2)と水素(H2)からメタノール(CH3OH)を合成する触媒で、溶液中に溶けて働く「均一系」と呼ばれる遷移金属錯体触媒を、アーヘン工科大学(RWTH)ユルゲン・クランカーマイヤー教授を中心とする研究チーム

EU洋上風力発電、上半期新規設置は523メガワット

欧州風力エネルギー協会(EWEA)は18日、2012年1-6月期に欧州連合(EU)域内で新規設置(送電網に接続)された洋上風力発電設備の容量が523.2メガワット(MW)となり、前年同期の1.5倍に拡大したと発表した。設

太陽電池の発電容量、年末までに風力抜く見通し

ドイツの太陽光発電(PV)の累積発電容量が年末までに風力発電を抜く見通しだ。送電網事業者のデータをもとに連邦ネットワーク庁が21日明らかにした。 \ それによると、PVの発電容量は今年7.1ギガワット(GW)増えて32G

市民参加の発電組合、全国で500以上に

再生可能エネルギー事業に参加する市民が増えている。発電事業協同組合団体のDGRVなどがこのほど実施したアンケート調査によると、再生可能エネルギー事業の運営に向けて設立された協同組合は2005年からこれまでに508組合に達

EnBW株買い戻しで背任容疑、前州首相宅など家宅捜査

シュツットガルト検察当局は11日、バーデン・ヴュルテンベルク州のシュテファン・マップス前首相(キリスト教民主同盟)など対象とした捜査で、家屋と事務所合わせて10カ所を家宅捜査した。地元エネルギー大手EnBWの株式を仏電力

Areva S.A.―Eon/RWEの英原発買収に意欲―

原発大手の仏Arevaは独エネルギー大手EonとRWEが売却予定の英原発合弁会社Horizonを中国同業・広東核電集団有限公司(CGNPC)と共同で買収する意向だ。Arevaのリュック・ウルセル社長が7日、明らかにした。

鉄道活用した送電網拡張、技術・コスト面で大きなカベ

電力・通信・鉄道網などの監督機関である連邦ネットワーク庁(BNetzA)は2日、ドイツ鉄道(DB)の送電インフラを活用した高圧送電網整備についての鑑定評価報告書を発表した。それによると、DBの架線設備の活用は「技術的に実

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