中東欧マクロ経済

12月失業率、ポーランドとチェコで上昇

ポーランドとチェコの失業率が昨年末に上昇した。秋から冬にかけて農業・林業・建設業の季節労働需要が減少することから、例年この季節には失業率が増加する傾向がある。 \ ポーランド労働省が7日発表した12月の失業率は前月を0. […]

バルカン諸国、回復本格化は12年以降に

バルカン諸国は金融危機の後遺症から脱却できておらず、低成長、高インフレ、高失業率に苦しめられている。今年も劇的な回復は見込めず、成長率が危機以前の水準に回復するのは12年以降になるとの見方が有力だ。 \ ルーマニアや旧ユ

ポーランド、財政赤字削減進む

ポーランドのロフトフスキ財務相は11日に開いた記者会見で、2010年の財政赤字が当初予算の522億ズロチを大幅に下回り、450億ズロチを割り込むとの見通しを明らかにした。当初予算より歳出が60億ズロチ減少し、歳入が10億

チェコの債務残高、10年は14%増

チェコ財務省は10日、国債と借入金などを合わせた国の債務残高が2010年末時点で1兆3,440億コルナとなり、前年末と比べ14%増加したと発表した。国民1人当たりに換算すると12万8,000コルナとなる。 \ 債務残高が

ブルガリア、2010年の輸出好調

ブルガリア統計局が10日発表した貿易統計(速報値)によると、2010年1-11月の輸出高(FOBベース)は前年同期比31.8%増の277億レフ、輸入高(CIFベース)は11.7%増338億レフ。貿易赤字が45.3%と大幅

ラトビア中銀、金利据え置き

ラトビア中央銀行は13日、政策金利を3.5%に据え置くと発表した。据え置きは5カ月連続。リムセビクス総裁はその理由について、景気の安定に加え、年初以来の物価上昇が生産コストに起因する短期的なものであることから、インフレリ

ロシアの経済成長、投資回復がカギ

世界の主要新興国は金融危機以前の力強い成長を回復しつつあるが、ロシアは例外だ。2009年に7.9%のマイナス成長に見舞われた同国は、10年に景気後退から脱却はしたものの、成長率は3.8%(暫定値)と、中国やブラジル、イン

中東欧でインフレ進む

ポーランドやハンガリーに加え、ロシアやエストニア、ウクライナ、チェコでもインフレが進んでいる。ロシア連邦統計局が5日発表した昨年12月の消費者物価は、前年同月比で8.7%上昇。前月の8.1%を上回り、過去13カ月で最も大

ルーマニアが金利据え置き、ポーランドは利上げの見通し

ルーマニア中央銀行(BNR)は5日に開いた定例金融政策理事会で、金利据え置きを決めた。付加価値税(VAT)の値上げの影響で昨年11月のインフレ率は7.7%と政策目標の4.5%を大きく上回ったが、景気回復を後押しする必要か

工業生産物価指数、11月は8.2%上昇

ハンガリー中央統計局(KSH)が5日発表した2010年11月の工業生産者物価指数(PPI)は前年同月から8.2%上昇し、前月の伸び率(7.1%)を上回った。前月比では1.5%の上昇だった。また、1~11月のPPIは、前年

ハンガリー失業率、9-11月期は10.7%

ハンガリー中央統計庁(KSH)が5日発表した2010年9-11月期の平均失業率は10.7%で、8-10月期の10.9%からわずかに改善した。同国の失業率は1-3月期に11.8%と過去16年間で最悪を記録したが、その後は8

ブルガリアのM&A、10年は5割減

ブルガリアのM&A(企業買収合併)が2010年に過去最低水準に落ち込んだもようだ。年末に向けて活発化したものの、取引額は1-10月累計で7億ユーロと低迷していた。投資コンサルティング会社のライフアイゼン・インベ

ポーランド経済、着実に成長

ポーランド経済は過去10年で、2度の危機に遭遇しながらも着実な成長を遂げている。失業率は3.5ポイント減の11%に改善し、平均賃金(月給)は2,400ズロチから3,500ズロチへと50%増加した。製造業の好調に裏打ちされ

ポーランドの2010年FDI、98億ユーロに

ポーランド国立銀行(NBP)はこのほど、2010年の対ポーランド国外投資(FDI)は98億ユーロに上ったとの推測を明らかにした。また、今年は30億ユーロ増の127億ユーロに拡大すると見込んでいる。 \ 2010年の外国企

フィッチ、ハンガリーの長期信用格付け引き下げ

大手格付け会社フィッチ・レーティングスは12月23日、ハンガリーの長期信用格付けを見直し、外貨建て国債をBBBから投資適格等級の最低レベルであるBBB-に、現地通貨建てをBBB+からBBBに引き下げた。中期的な財政再建見

ハンガリー、7-9月期の経常黒字4億7,700万ユーロに

ハンガリー中央銀行(MNB)は12月30日、2010年7-9月期のハンガリー経常黒字が4億7,700万ユーロとなり、3四半期連続の黒字となったと発表した。4-6月期の5億8,400万ユーロに比べると、その黒字幅は減少した

チェコ、外国直接投資が復調

チェコの外国直接投資(FDI)が再び活発化してきた。産業貿易省が12月末発表した最新のFDI統計によると、2010年1-9月累計で前年同期の約2倍の1,174億コルナに上った。FDI増加の主因は、チェコ子会社の利益の再投

ウクライナ政府、今年度予算を公示

政府公報に掲載された1月1日発効の国家予算法によると、ウクライナは今年度の歳入で10.4%増の2,814億6,500万フリブナを見込む。歳出は4.6%増の3,219億2,100万フリブナで、財政赤字は前年度を28.2%下

ハンガリー中銀が再利上げ、政策金利5.75%に

ハンガリー中央銀行は20日、市場の予想に反して政策金利を5.75%へと0.25ポイント引き上げた。先月29日に実施された2年ぶりの利上げに続くもので、金利水準はわずか20日余りの間に0.5ポイント上昇したことになる。シモ

チェコ議会が来年度予算案を承認、赤字をGDP比4.6%に

チェコ議会(下院)は15日、2011年度の緊縮財政予算案を賛成112、反対75で可決した。公務員給与と社会福祉の大幅な削減により、単年の財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以内に抑えるという欧州連合(EU)の財政規律遵守

ルーマニアで新年金法成立、IMF追加融資確保へ前進

ルーマニアのバセスク大統領が15日、新年金法に署名した。同法の成立により、2030年から年金受給開始年齢が男性65歳、女性63歳に引き上げられるほか、年金受給額の引き上げベースがこれまでの平均月額給与からインフレ率に変更

スロベニア製造業が回復

スロベニアの製造業は外需主導で急速に回復している。独紙『NfA』が、スロベニア統計局のデータをもとに伝えたところによると、今年1~8月は主要製造業の多くで受注と生産が前年同期から2けたの伸びを見せた。 \ 製造業最も大き

ブルガリアFDI、2010年下半期は大幅減少

ブルガリアの2010年の外国直接投資(FDI)が昨年を大きく下回りそうだ。経済省は今年上半期のFDI実績をベースに通年で20億ユーロと予測していたが、中央銀行が14日発表した直近のFDI速報によると、2010年1~10月

中央アジアの経済堅調、2010年GDP成長率は5~9%に

原料の世界的な需要拡大に伴うガス・原油価格の上昇、主要輸出先であるロシアの景気高揚を追い風に、中央アジア諸国の経済回復が堅調だ。国際通貨基金(IMF)は先ごろコーカサス・中央アジアの経済見通しを発表し、この地域の2010

中東欧の経済回復、内需がけん引

中東欧の経済回復が本格化している。2010年第3四半期の統計値をみると、経済成長の主因がこれまでの輸出主導から内需拡大にシフトしており、今後も着実に景気が改善しそうだ。 \ 第3四半期の国内総生産(GDP)成長率(前年同

チェコの11月失業率、8.6%に悪化

チェコ労働社会問題省が8日発表した同国の11月の失業率は8.6%となり、前月から0.1ポイント悪化した。前年同月比では同水準にとどまり、労働市場は依然冷え込みが続いている。 \ 男女別の失業率は、男性が7.4%、女性が1

ルーマニア雇用市場、好転の兆しなし

ルーマニアの雇用市場は来年もしばらく好転の兆しはなさそうだ。人材サービス国際大手のマンパワーがルーマニア企業750社を対象に、2011年第1四半期の人員計画について行った調査によると、削減を計画している企業が17%で、増

ブルガリア議会、11年度予算を可決

ブルガリア議会はこのほど、2011年度予算案を与党「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」、民族主義政党のアタカ国民連合の一部議員などの賛成多数で可決した。内需と外需の回復を背景に来年の経済成長率を3.6%と見込み

セルビア中銀が利上げ、政策金利11.5%に

セルビア中央銀行は9日、政策金利の2週間物レポレートを0.3ポイント引き上げ、11.5%とした。利上げは5カ月連続で、同国の金利は欧州最高の水準となった。 \ セルビアでは食品など小売価格の高騰とディナール安でインフレ圧

スロバキア、VAT税率引き上げ

スロバキア議会は11月30日、付加価値税(VAT)の税率変更に関する法案を承認した。来年1月1日からVAT税率を19%から20%に引き上げる一方、農家の庭先販売品に対する6%の課税は廃止される。 \ VAT税率の引き上げ

エストニアのインフレ加速、11月は5.3%

エストニア統計局が7日発表した11月の消費者物価は、前年同月比で5.3%増加した。前月の4.7%を上回り、2008年12月以来で最も大きな上昇幅を記録した。前月比では0.3%の増加だった。 \ 上昇幅全体の半分以上が食品

ウクライナ大統領、税制改革法案に拒否権行使

ウクライナのヤヌコビッチ大統領は11月30日、自営業者に対する課税強化を内容とする税制改革法案に対して拒否権を行使した。国民の抗議に屈して財政健全化に必要な施策を修正する形となり、ウクライナ政府の改革実行力に疑問が浮上し

チェコ首相、任期中にユーロ導入時期は決めず

チェコのネチャス首相はこのほど、自身の任期が切れる2014年末まで、ユーロ導入時期を決めることはないとの考えを明らかにした。同首相は5日に行われた国営放送CTの討論番組で「この時期にユーロを導入するのは経済的にも政治的に

ポーランド経済が堅調、7-9月期GDPは4.2%増

ポーランド中央統計局(GUS)が11月30日発表した2010年7-9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.2%増となり、市場予想(3.6~3.8%)を上回る成長を記録した。安定した雇用を背景に個人消費が堅調なうえ、ド

ムーディーズ、ハンガリーを格下げ

米格付け会社のムーディーズは6日、ハンガリーの債務格付けを投資適格水準の最低レベルである「Baa3」へと2段階格下げした。見通しは「ネガティブ」。財政再建に向けた政府の取り組みが不十分で、財政基盤が弱体化していると判断し

7-9月期の設備投資、1.9%減

ハンガリー中央統計局(KSH)が11月30日発表した2010年7-9月期の国内における設備投資(速報値、季節調整済み)は1兆680億9,600万フォリントとなり、前年同期から1.9%減少した。これにより、マイナス成長は1

10月のPPI、7.1%上昇

ハンガリー中央統計局が11月末発表した2010年10月の生産者物価指数(PPI)は、前年同月比で7.1%上昇した。PPIは昨年末に上昇に転じて以来、上げ足を速めていたが、8月に9.0%、9月に7.9%と鈍化傾向にあり、イ

チェコ経済、今年の成長見通しは2.2%に

今年のチェコの国内総生産(GDP)成長率は前年同期比で1.8~2.7%(平均値2.2%)になる見通しだ。同国財務省がこのほど、国内15の経済・金融機関を対象に行った調査結果を基に報じた。 \ 同調査によると、GDPは20

ポーランド中銀、政策金利据え置き

ポーランド中央銀行は11月23日に開いた定例金融政策理事会で、金利据え置きを決めた。10月のインフレ率は9月の2.5%から2.8%に上昇したが、依然として近年の最低水準にあり、インフレ加速への圧力は限定的なことが理由。中

ハンガリー政策金利、2年ぶりに上昇

ハンガリー中央銀行(MNB)は29日、政策金利を5.5%へと0.25ポイント引き上げた。経済回復が鈍る懸念はあるものの、インフレ抑制のほうが火急の課題と判断した。近い将来、再利上げを実施する可能性も指摘している。 \ M

IMF、スロバキア財政再建策を評価

国際通貨基金(IMF)は11月23日発表した報告書で、スロバキア政府が設定した財政赤字削減策について、「持続可能な財政への第1歩だ」と評価するとともに、財政赤字目標の達成には困難が伴うとの見方を示した。 \ ラディツォバ

外国投資受け入れ額、1-9月期は13%減

ロシア連邦統計局(ロススタット)がこのほど発表した2010年1-9月期の外国投資受け入れ額は475億米ドルで、前年同期から13.2%減少した。内訳は直接投資が17.8%減の82億ドル、ポートフォリオ投資が15%減の8億6

ロシア連邦議会、来年度予算案を承認

ロシア連邦議会の下院は11月24日、来年度および2012~13年度の政府予算案を賛成314、反対89、棄権1で承認した。イタルタス通信が報じた。 \ 同案によると、来年度の歳入は国内総生産(GDP)比17.6%の8兆8,

ウクライナの外国直接投資、他国に比べ低調

ウクライナへの外国直接投資(FDI)の回復が、他の中東欧諸国に比べ遅れている。ヤヌコビッチ大統領は2月の就任時に「政治的安定と改革を進めFDIを促進する」と約束したが、実現する見通しはまだ立っていない。エコノミストは同大

中東欧の今年のGDP、前年比 1.4%増に =WIIW予想

ウィーン経済研究所(WIIW)はこのほど、欧州連合(EU)に加盟する中東欧10カ国(EU-10)の夏以降の景気回復基調を受け、同地域の今年の国内総生産(GDP)予想成長率を今夏の予想からわずかながら上方修正した。ただ、E

トルコ政府、R&D促進政策を推進

トルコ政府が研究開発(R&D)の促進に力を入れている。付加価値の高い製品に生産がシフトするにつれて、国内におけるノウハウの蓄積と開発力養成の必要性が高まっているためだ。開発拠点の設置を加速させるため、技術パーク

ロシア鉱工業生産、10月は6.6%増

ロシア国家統計局(ロススタット)が16日発表した10月の鉱工業生産は前年同月比で6.6%増となり、6.2%だった9月の上昇率をさらに上回る力強い伸びを示した。前月比(季節調整前)では4.2%の上昇。自動車などの製造業がけ

ベラルーシ、民営化プロセスが停滞

ベラルーシのルカシェンコ政権は2008年7月に承認した08~10年の民営化計画で、519社の国営企業を民営化することを決定した。だが、08年秋にぼっ発した世界金融危機の影響で外国投資家の関心が薄れたことで、民営化プロセス

中東欧諸国の7-9月期経済成長、ドイツ経済がけん引

中東欧経済の回復が、ドイツ経済にけん引され、予想より速いペースで進んでいる。チェコとハンガリーの今年第3四半期(7-9月期)の国内総生産(GDP)は、最大の輸出先であるドイツの景気が堅調なことを受けて、前年同期からそれぞ

中東欧地域の景況感が引き続き改善

中東欧諸国(CEE)および一部の南東欧諸国で、景況感が引き続き改善していることが、トムソンロイターとオーストリア輸出銀行(OeKB)が実施した調査でわかった。 \ 9日発表の景況感指数は、7月の前回調査から6ポイント増の

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