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2013/6/28

企業情報 - 部品メーカー

仏フォルシア、シート開発のシンクタンクをミュンヘンに開設

この記事の要約

仏自動車部品大手のフォルシアは6月25日、ドイツのミュンヘンに自動車用シートの研究開発を専門とするシンクタンク「dワークス(dWorks)」を開設した。デザイナー、エンジニア、マーケティング担当者が協力し、ミュンヘン近郊 […]

仏自動車部品大手のフォルシアは6月25日、ドイツのミュンヘンに自動車用シートの研究開発を専門とするシンクタンク「dワークス(dWorks)」を開設した。デザイナー、エンジニア、マーケティング担当者が協力し、ミュンヘン近郊の大学、研究機関、技術系企業、新興企業などと連携しながら5~10年先の新製品の開発に取り組む。

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ミュンヘンは欧州の中央に位置するほか、大手自動車メーカーの拠点に近く、技術系企業や著名な大学が多いことが決め手となった。メディア報道によると、ミュンヘンの拠点には開発、デザイン、マーケティング分野の約6人が勤務する予定。自動車用シートのコンセプトを開発し、試作品を製造する企業3社と協力する。健康分野や娯楽家電など自動車以外の分野にもネットワークを広げる方針という。

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フォルシアは世界各地にシンクタンクのネットワーク「xワークス・ネットワーク(xWorks network)」を構築しており、これまで、2006年にオランダおよび米ミシガン州に「ウェスト・ワークス(WestWorks)」を設立。2011年には上海に「イースト・ワークス(EastWorks)」、米カリフォルニア州パロアルトにはシリコンバレーの新興企業との連携を強化するため「xワークス」を設立した。

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xワークスのオフィスでは、オープンイノベーションを展開するほか、世界のトレンドや市場動向を分析し、北米、欧州、アジアに計9カ所ある自動車用シートの研究開発拠点をサポートする役割を担う。

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9月のフランクフルト国際モーターショー(IAA)では、xワークスを活用して開発したプロトタイプ「オアシス(Oasis)」を欧州で初公開する予定。ハイテク技術を活用したオフィス機能や通信システムが装備されているという。また、ヘッドレストに設置したスピーカーや高度なシートアジャスター、首やふくらはぎまでほぐすマッサージ機能なども装備されており、すべての機能は中央のタッチパッドで操作することができるという。

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