2010/8/25

ポーランド

PKNオルレン、リトアニア事業売却

この記事の要約

ポーランドの石油大手PKNオルレンがリトアニア事業を売却する意向を正式表明した。インジェイチク副社長は現地日刊紙『プルス・ビズネス』の取材に対し、慢性的赤字に陥っているマジェイケイ石油精製所の部分的あるいは完全売却につい […]

ポーランドの石油大手PKNオルレンがリトアニア事業を売却する意向を正式表明した。インジェイチク副社長は現地日刊紙『プルス・ビズネス』の取材に対し、慢性的赤字に陥っているマジェイケイ石油精製所の部分的あるいは完全売却について、「今年第4四半期に最終決定する」と語った。野村ホールディングスに売却案の策定や売却先探しなどのアドバイス業務を委託する。

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PKNオルレンは2006年、リトアニア政府から国営石油精製所マジェイケイ・ナフタを買収した。総投資額は37億米ドルに上ったが、現時点の企業価値は推定16億ドルにとどまる。同精製所の業績を改善する上で大きな負担となっている原料輸送コストを大幅に削減するため、同社は政府にポーランドとの国境から工場まで専用貨物線を敷設するよう求めてきた。しかし、政府の反応が消極的で、今後も黒字化は厳しいと判断したとみられる。

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これまでにロシアの石油大手ルクオイルを有力売却先とみる憶測が流れ、リトアニア政府がこれを懸念しているとの報道もあったが、ブルームバーグによると同社は「買収に関心がない」(セマコフ広報担当)と明言。PKNオルレンも「具体的な交渉はまだ全くなく、政治的な影響を排除して決定する」としている。

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