眼鏡製造の独ローデンストック(ミュンヘン)が米国市場に再参入する。同社はかつて、米国で自ら生産を行い経営が悪化した苦い経験があるため、今回はフランチャイズ方式で実施。世界市場の4分の1を占める同国で巻き返しを図る。オリファー・カスタリオ社長が『ヴェルト』紙に明らかにした。
提携先である中東系メーカーのEGMAが米国でフランチャイズ生産する。EGMAはすでに昨年、テキサス州ダラスに工場を開設しており、ローデンストックは同工場にタイで製造する未加工のフレームを輸送。EGMAは専用のソフトウエアを借り受けてフレームを加工する。ローデンストックは米国を中国、ロシア、ブラジルに続く成長市場と位置づけ事業を拡大していく考えだ。
同社は昨年、売上高を前年比およそ4%増の4億2,100万ユーロに拡大。最終利益も100万ユーロとし2年連続で黒字を確保した。