化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は21日、仏バイオ企業CYTOOと提携すると発表した。肌の張り・弾力を高める化粧品用の成分を共同開発する。
肌は加齢とともに張りや弾力が失われていく。張りや弾力のもととなるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す線維芽細胞の活動が衰えるためだ。現在のスキンケア製品ではこのため、コラーゲンやヒアルロン酸を直接、浸透させて肌に弾力をもたらしている。だが、その効果は短期間しか続かないことから、両社は線維芽細胞の活動そのものを活発化させる物質を開発し、肌が持続的に若返るようにする考えだ。
そうした物質の開発に向けてCYTOOが持つ「フィブロスクリーン(FibroScreen)」という技術を活用。線維芽細胞の収縮性に影響する物質を特定する。
CYTOOは2008年設立の新興企業。