UBS、10~12月期は11%増益

スイス金融大手のUBSが2日発表した2015年10~12月期(第4四半期)決算の純利益は9億4,900万スイスフラン(約8億5,000万ユーロ)となり、前年同期から11%増加した。繰延税金資産の評価見直しで7億1,500万スイスフランの特別利益が生じたことが大きかった。本業は金融市場の動揺、低金利などで振るわず、営業利益は前年同期とほぼ同水準の67億7,500万スイスフランにとどまった。

営業利益は中核の富裕層向け資産管理部門が47%減の3億4,400万スイスフランに落ち込んだ。資金の純流出が2010年4~6月期以来の高水準となる34億スイスフランに達したことが響いた。投資銀行部門も68%減の8,000スイスフランと不調だった。

12月通期の純利益は前期比79%増の62億300万スイスフラン、営業利益は9.2%増の306億500万スイスフランだった。

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