露アフトワズ、リストラ実施へ

ロシア自動車最大手アフトワズが年内に従業員2,000人を整理する方針だ。景気低迷に伴う自動車需要の落ち込みを受けた措置で、2月15日からは操業日数も週4日に削減し、賃金を20%引き下げる。賃下げの対象となる従業員は5万人に上る。

ルノー=日産グループ傘下の同社は2014年、ウクライナ紛争や原油安に伴う景気悪化の影響で、国内の販売台数が前年比で15%減少した。昨年はモデルのラインナップを刷新して巻き直しを図ったが、主力モデル「ラーダ」の販売台数が前年の3分の2に落ち込むなど、不振が続いている。

ロシアでは多くの企業が従業員の整理を回避するため時短や賃下げを実施している。ロシア統計局によると、昨年の失業率は6%にとどまったものの、平均賃金は前年比で9.5%低下した。

上部へスクロール