コメルツ銀行、純利益4倍に

独2位銀行のコメルツ銀行が12日発表した2015年12月通期決算の純利益は10億6,200万ユーロとなり、前期の2億6,600万ユーロから4倍に拡大した。経営改善の進展によるもので、8期ぶりの復配も決めた。

同行はリーマンショックで揺れた08年、経営不振のドレスナー銀行を保険大手アリアンツから買収することで合意。買収と金融危機の影響で財務基盤が悪化したため、政府から180億ユーロを超える資本注入を受け、事業再編、財務力の強化など取り組んできた。その結果、業績が急回復し、14年も純利益が6倍に増加していた。

15年は貸倒引当金が前期の11億4,400万ユーロから6億9,600万ユーロに縮小。手数料収入と金利・特定取引収益も増え、営業利益は前期(6億8,900万ユーロ)の2.8倍の19億900万ユーロに達した。

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