独カーシェアリング業界団体BCSは2月29日、カーシェアリングの登録者(利用者)数が1月1日時点で126万人に達し、1年前に比べ21.2%増加したと発表した。指定した区域内であれば借受・返却の場所を選ばず自由に利用できる「フリーフロート」型が特に好調で、全体が大きく押し上げられた。
フリーフロートの利用者数は26%増の83万人に拡大した。同サービスを提供するのはカー2ゴーなど4社に限られ、地区も全国で12カ所にとどまるものの、サービス地区が大都市であるため、利用者数が多い。
特定の設置場所で借受・返却する「ステーション型」の利用者数は13%増お43万人だった。同サービスの利用地区は計537カ所と多い。
投入車両数はステーション型が計9,100台、フリーフロート型が同7,000台。1台当たりの利用者数はそれぞれ45人、126人で、フリーフロート型の効率はステーション型の約3倍に上る。
フリーフロート型サービス事業者が昨年1年間に増やした運用車両数は600台だった。そのうち約400台をステーション型サービスを兼用するコンビ型事業者が占めた。コンビ型サービスは現在、フランクフルトを中心とするライン・マイン地域、マンハイム、ハイデルベルク、ハノーバー、オスナブリュックの計5カ所で提供されている。