3月インフレ率、エネルギーを除くと1.4%に上昇

ドイツ連邦統計局は12日、3月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が0.3%、前月比が0.8%で速報値と変わりがなかった。最大の物価押し下げ要因であるエネルギーを除いたインフレ率をみると、前年同月比は1.4%となり、前月の同0.9%から0.5ポイント上昇。前月比も0.5%から0.7%へと高まった。

前年同月比の物価変動率を項目別でみると、エネルギーでは特に暖房用灯油(-28.3%)、軽油(-16.0%)で下落幅が大きかった。電気通信も1.6%落ち込んだ。

一方、天候の影響で果物と野菜はそれぞれ7.5%、6.4%上昇。また、イースター休暇が昨年の4月から3月にずれ込んだ関係でパック旅行も7.1%高くなった。このほか、宝飾品・時計(+4.7%)、新聞・雑誌(+4.4%)、たばこ(+3.9%)で上げ幅が大きかった。

前月比ではエネルギーが1.0%上昇した。暖房用灯油は上げ幅が10.1%に達している。衣料品と靴(ケア用品などを含む)もそれぞれ5.6%、7.0%高くなった。

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